Amazon プライム・ビデオで生配信

　ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級8位・那須川天心（帝拳）が16日、18日に東京・有明アリーナで行われるボクシング転向2戦目（Amazon プライム・ビデオで生配信）に向け、都内で会見した。セミファイナルの同級ノンタイトル8回戦でメキシコバンタム級王者ルイス・グスマンと対戦。実力を試される一戦へ心境を明かした。戦績は25歳の那須川が1勝、27歳のグスマンが10勝（6KO）2敗。

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　多くの報道陣の前で那須川は心境を語った。黒いTシャツにキャップを後ろ向きに被って登場。不必要に緊張した様子はなく、時折笑顔を見せた。今回は試合まで休養日が少なく、「休みたくない。この感覚を研ぎ澄ませておきたい」とギラギラ。減量も順調で「毎回一緒。減量の経験は誰よりもしている」と格闘技戦績47戦全勝（キックボクシングは42戦）の経験値の高さを見せた。

　メインイベントでは、WBA＆WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗（BMB）が、WBC1位＆WBA4位ヘッキー・ブドラー（南アフリカ）との防衛戦（WBA2度目、WBC3度目）を予定。WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人（M.T）は、同級6位アルヒ・コルテス（メキシコ）との初防衛戦に臨み、セミファイナルの那須川はダブル世界戦の間に挟まれた。

　午後8時頃ゴングのため、より見られやすい時間帯だ。自身の意向ではないが、「嬉しいし、そこはボクシングファンとの戦いじゃないですかね。任された以上、やるだけ。試合を見て感じてもらいたい」と気合い。世界王者に挟まれ、試合を比較される可能性もあるが「意識はしていないけど、僕のことを外敵だと思っている人もいる。そういう人にも見せたい」とし、想いを打ち明けた。

「変化を起こせるやつは期待もされるし、どうなんだと試される。今回は“ガチ目”にどう生きるか試されてますよね。みんながプレッシャーをかけてくるけど、何とも思わないんですよ。やるだけなので。今回は5か月間、冬眠していたと思っているので、それをやっと出せる。今までで一番ワクワクしているんじゃないですか。新しい自分が出せる。前回の那須川天心を想像していると損をすると思う。ビックリするんじゃないですかね」

　那須川は4月のデビュー戦以降2度の走り込み合宿を行い、8月には米ラスベガスで約2週間のスパーリング合宿を消化。自己最長8ラウンドにも対応し、スタミナ面を強化した。海外の猛者から左ボディーでダウンを奪うなど成長を実感。デビュー戦はダウンを奪ったものの判定勝ちだっただけに、初のKO勝ちへの期待も高まっている。

　当初対戦予定だったファン・フローレス（メキシコ）が新型コロナウイルスに感染。グスマンも1日に母国で防衛戦を予定していたが、直前でキャンセルとなり、ともに相手が急遽変更されていた。