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やり投げ金・北口榛花、話題の「ハイチュウ2個」真相を告白「私ではなくコーチが…2粒じゃなくて2本(笑)」【世界陸上】

ブダペスト世界陸上は26日(日本時間27日)、女子やり投げのメダルセレモニーが行われ、金メダルを獲得した25歳の北口榛花(JAL)が出席した。前日は最終投てきに66メートル73で4位から大逆転。日本女子では全種目を通じて26年ぶり、トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得した。セレモニー後に会見。快挙の余韻に浸りながら、心境や今後について語った。

会見に出席した北口榛花【写真:奥井隆史】
会見に出席した北口榛花【写真:奥井隆史】

ブダペスト世界陸上

 ブダペスト世界陸上は26日(日本時間27日)、女子やり投げのメダルセレモニーが行われ、金メダルを獲得した25歳の北口榛花(JAL)が出席した。前日は最終投てきに66メートル73で4位から大逆転。日本女子では全種目を通じて26年ぶり、トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得した。セレモニー後に会見。快挙の余韻に浸りながら、心境や今後について語った。


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 北口が参加したメダルセレモニー。表彰台の真ん中で君が代を聞いた。銅メダル選手から順番に登壇。世界女王が名前をコールされると、数百人のファンが歓声を上げた。両拳を握りながら真ん中へ。日の丸だけでなく、武者修行したチェコの国旗も揺れた。国歌斉唱で流れたのは待望の君が代。音楽が流れ始めると、瞳を潤ませて感極まった。

 日本女子では、1997年アテネ大会女子マラソンの鈴木博美以来となる世界陸上金メダル。昨年大会銅メダルに続く2大会連続のメダルも日本女子初の快挙だった。今大会の結果で来年のパリ五輪代表にも内定した。「頭が回らなくなりそう」と少しお疲れの様子だったが、想いを語った。

 会見の主な一問一答は以下の通り。

――今の気持ちを。

「映像を見ても自分がやったことを信じられないくらい嬉しい。U18で金メダルを獲ってから、その世代で獲った人はシニアで獲るのは難しいと言われ続けてきて、それでもジュニアやユニバーシアードでは獲れなったけど、シニアで獲ってこうやって戻ってこられて凄く幸せです」

――映像を見返して。

「6投目までに技術的かわからないけど、角度と助走のスピード感だけを修正し続けてきた。やりの角度、助走のスピードはよかった。もうちょっと飛びそうな感覚はある。足もつったし(笑)。これが限界ではないと思っています」

――メダルセレモニーで君が代を聞いた。

「涙がこみ上げるというか、感情がこみ上げてくる瞬間でした。君が代が聞けて凄く嬉しい。それを自分で流せたことが一番よかった。小さい頃からテレビで見ていた瞬間だった。実際に自分がテレビの中の方にいけてよかったです」

――メッセージなど反響は。

「いつもなら全部頑張って見返すけど、ちょっと……(笑)。頑張ってスクロールしても読み切れない。まだまだ読み切れないです。日本で深夜で見てくださって凄く嬉しかった。陸上界だけではなく、陸上界の外側の人にも伝わればいいなって思っている。少しずつ外に世界が広がっていけばいいなと思います。家族は全員興奮していた。おめでとうくらしか言う言葉がないと。本当によくやったと言ってくれた」

――陸上界以外の人にアピールしたいことがあるのか。

「いろんなスポーツをやってきて、もちろんトップを目指すには苦しいことをたくさんしないといけない。やるべきことをやり続けることが現実。でも、スポーツは心から楽しむもの。見る人も、やる人も心から楽しむのがスポーツだと知ってくれると嬉しい。思いつめることはたくさんあるけど、やり投げが楽しくてスポーツをしているので、そういったことが伝われば」

――ダイヤモンドリーグの経験が繋がったか。

「最終投てきに自信を持てたのはダイヤモンドリーグを経験したから。最終投てきにある程度投げないといけないというシチュエーションがかなりある。そこで自信がついた。ピットにいるほとんどの選手が知り合い。時間を長くともにするので、だいたいこんな感じで来るとわかってきた。経験としてはそれが一番大きい」

――試合後、セケラックコーチが勝因について「ハイチュウ2個食べた」と。ネットでも話題に。

「私は食べていないけど、コーチが食べている。『2タイムズ』って2粒だと想像すると思うけど、パック2本を食べきったことらしい。いつもチームメートと食べていたけど、ストレスが溜まると異常なスピードで食べているのを見ていた(笑)。昨日ももどかしさでハイチュウが凄いスピードで食べていたんだと思う。何味か聞けなかったけど、2粒じゃなくて2本だというのは言っておきたい(笑)」

――投てきの合間にカステラを食べていると。経緯は。

「最初の日本記録の時にカステラを食べていて、それ以降できるだけカステラを食べている。今回は両親が日本から来て差し入れしてくれて、海外でも食べられるようにしてくれた」

――パリ五輪に内定した。

「日本のレベルが上がっている中で、4枠にできたことが嬉しい。それをモチベーションに日本女子全体で頑張っていければ。自分はダイヤモンドリーグは1位しか何ももらえないので、1位になれるよう準備したい。パリ五輪に向けてまだ詳しくは考えられないけど、今季怪我なく終わって考えられれば」

――海外にチャレンジする意義は。

「全てが海外がいいというわけではなくて日本の良さもある。こういう大きなスタジアムでは海外ではほとんどない。そこの耐性は欧州の選手よりあると思う。欧州に大きいスタジアムがないのがダメというわけではないけど、欧州とか海外のトップ選手が集まった中で試合をすることで、知った関係の中で試合をするのと、全く知らない人と競技をするのは違う。

 特に投てき競技はコールルームから6投目までずっと一緒。張り詰めた空気より、おめでとうって言い合える状況が有利になると思う。是非、海外の試合に積極的に出た方が経験値も上がるし、友達も増えるし、移動の耐性も付くと思う。チャレンジできる人はした方がいいと思います」

(THE ANSWER編集部)



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