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元世界王者・京口紘人が再起戦計量パス 新妻手料理で“幸せ減量”「結婚して負けられない」

ボクシングの前WBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(ワタナベ)が20日、東京・墨田区総合体育館でフライ級(50.8キロ)転向初戦として同級10回戦に臨む。19日は同会場で前日計量が行われ、京口が50.7キロ、対戦相手のローランド・ジェイ・ビエンディーマ(フィリピン)が50.5キロで一発クリアした。京口は昨年11月に寺地拳四朗(BMB)との2団体王座統一戦に敗れて王座陥落。3階級制覇に向け、約6か月半ぶりの再起戦となる。戦績は京口が16勝(11KO)1敗、ビエンディーマが17勝(10KO)13敗1分け。

前日計量を一発クリアした京口紘人【写真:浜田洋平】
前日計量を一発クリアした京口紘人【写真:浜田洋平】

京口紘人が再起戦へ前日計量

 ボクシングの前WBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(ワタナベ)が20日、東京・墨田区総合体育館でフライ級(50.8キロ)転向初戦として同級10回戦に臨む。19日は同会場で前日計量が行われ、京口が50.7キロ、対戦相手のローランド・ジェイ・ビエンディーマ(フィリピン)が50.5キロで一発クリアした。京口は昨年11月に寺地拳四朗(BMB)との2団体王座統一戦に敗れて王座陥落。3階級制覇に向け、約6か月半ぶりの再起戦となる。戦績は京口が16勝(11KO)1敗、ビエンディーマが17勝(10KO)13敗1分け。


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 愛妻の食事管理で万全のコンディションをつくりあげてきた。29歳の京口は計量に一発パス。新妻の亜希さんが作った鳥雑炊でリカバリーした後、「お腹いっぱいや~」と満腹状態で取材エリアに登場した。幸せをかみしめながら減量期間を乗り切ったようだ。

「今朝、作ってくれた鳥雑炊です。減量はやっぱり最後の2日間くらいはきついですよ。体を大きくしたので、階級を変えてもきつさは変わらないです。(妻の手料理は)めちゃめちゃ美味いですよ。その日のメシが何か楽しみだった。結婚して負けられない」

 インフルエンサーの「あきまっくす」として活動してきた亜希さんと1月に結婚。アスリートフードマイスター3級の資格を持つ妻のサポートを受けた。玄米食のほか、野菜スープ、緑黄色野菜を摂りながら減量。炭水化物、たんぱく質などのバランスを考慮されたメニューに舌鼓を打った。

「食事の飽きもなく、筋肉を落とさず調整できた。(メニューを)リクエストしたらアレンジしてくれる」と笑顔。鳥雑炊は胃に負担がかからぬよう、カブ、ニンジン、ネギ、鳥がみじん切りされていた。亜希さんは「消化が良くなるようにクタクタになるまで切りました。『おいしい、おいしい』と言ってくれるので、楽しく作っていました」と幸せそうに笑った。

 京口は昨年11月、寺地に7回TKO負けでプロ初黒星。ダウンを奪われた直後に相手をぐらつかせるなど、魂の反撃が感動を呼んだ。「辞める選択肢はなかった。あれでは終われない」と、1.9キロ重い1つ上のフライ級転向を決断。ミニマム級、ライトフライ級に続く3階級制覇を目指し、筋力アップしてここまで来た。背筋など上半身が大きくなり、減量幅は9キロ弱。フライ級の世界ランクはWBCで7位につける。

 この日はリラックスした表情を見せつつ、ボクシングの話になると一変。しっかりと気を引き締めてリングを見据えた。

「フライ級に向けた調整は万全。テーマは『勝つ』。それが一番大きい。欲を言えばKOしたいですが、内容のいい勝ち方をしたい。勝たないといけないなという気持ちは今まで以上に大きいです。ライトフライ級に上げた時は耐久力とかエネルギッシュな部分を感じた。それを今回も感じられたら。やり切りたいです」

 自ら「最終章」と位置付ける再起の道。妻の助けを借りながら再び世界王座を目指す。

(THE ANSWER編集部)

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