亀田興毅氏「マネーを全ベットする」 重岡兄弟の団体内統一戦へ、資金投入を約束「必ず日本で」
ボクシングの元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が17日、前夜に世界ミニマム級暫定王者となった重岡優大、弟の銀次朗(ともにワタナベ)の次戦について、ともに正規王座との団体内統一戦を日本開催で実現させるために尽力することを約束した。前夜はファウンダーとしてプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT Vol5」で2人が王座戴冠。一夜明け、兄弟とともに都内のワタナベジムで会見し、「必ず日本に持ってくる。マネーを全ベットします」と誓った。
重岡兄弟が一夜明け会見
ボクシングの元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が17日、前夜に世界ミニマム級暫定王者となった重岡優大、弟の銀次朗(ともにワタナベ)の次戦について、ともに正規王座との団体内統一戦を日本開催で実現させるために尽力することを約束した。前夜はファウンダーとしてプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT Vol5」で2人が王座戴冠。一夜明け、兄弟とともに都内のワタナベジムで会見し、「必ず日本に持ってくる。マネーを全ベットします」と誓った。
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前夜は優大がWBC暫定王座決定戦で同級7位ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝ち。銀次朗もレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回2分55秒KO勝ちでIBF暫定王座決定戦を制した。同日同階級では世界初の兄弟世界王者誕生。代々木第二体育館には4000人の観衆が集まり、ABEMAで無料生配信された。
次回の「3150FIGHT Vol6」は8月11日にエディオンアリーナ大阪を予定。亀田氏は重岡兄弟の両正規王者との団体内統一戦を組み込みたい意向を示した。正規と暫定の王座が統一戦をするのは基本線。「両団体から対戦の指示が来ると思います」としたが、WBC王者パンヤ・プラダブシー(タイ)とIBF王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)がともに母国開催を熱望しているという。
「両王者と試合を組めればと思いますが、バラダレスはなかなかハードな交渉になると思います。『メキシコに来い』と言っている。たぶん(興行権の)入札になります。パンヤもタイで自分の国でやりたい。こちらも入札になるでしょう。あとはどれだけフルベットできるかですよ」
興行を主催し、日本開催で進めるためには資金が必要。息巻く36歳の新米プロモーターは「全バリの亀田興毅です。必ず日本に持ってきたい。マネーを全ベットします。全バリのフルベットです」と語気を強め、繰り返した。もし両団体から対戦指令が出た上で興行権を獲得しても、王者が対戦に応じない場合は王座を剥奪され、暫定王者が正規王者に昇格する可能性もある。
今回の興行も当初は、優大がWBC王座に世界初挑戦の予定だったが、王者パンヤがインフルエンザに感染。2週間前に中止となり、急きょ対戦相手がメンデスに変更された。銀次朗は1月にIBF王者バラダレスに世界初挑戦したが、3回に偶然のバッティングで王者が負傷し、試合続行不可能で無効試合に。再戦を目指したが、バラダレスが左鼓膜負傷を訴え、クアルト戦になった。
正規王座の下の位置する暫定王座決定戦となってしまったが、重岡兄弟はともにKO勝ち。亀田氏は「これだけの選手ですから。必ず日本でやりたい。そうなるとマネーが必要。日本に連れてきたらいい試合をしてくれる。昨日も感動した。見ていて疲れるくらい。広く多くの人に知ってほしい」と今後に期待した。
亀田氏の言葉を聞いた優大は「まだ暫定ですし、これから正規王者も倒す。お世話になった方々に恩返しをして3150FIGHTを盛り上げたい。強くなって勝ち続けたいし、誰もが認める王者になりたい」とやる気十分。銀次朗も「4か月あれば大丈夫。この前は3ラウンドで差はあったけど、もっと決定的な差を見せて圧倒的にならないと。わかりやすく勝つためにレベルアップが必要」と成長を誓った。2人とも暫定で満足する気は全くない。
(THE ANSWER編集部)