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那須川天心が「主演」宣言 “天心劇場”の取材対応「全てやってきた。制作、監督、戦うのも俺」

キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が6日、8日に東京・有明アリーナで行われる日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内で会見した。異例の注目が集まるボクシングデビューまでいよいよあと2日。「主演・僕」と宣言し、“天心節”全開だった。

ボクシングデビュー戦の会見に出席した那須川天心【写真:浜田洋平】
ボクシングデビュー戦の会見に出席した那須川天心【写真:浜田洋平】

“天心節”全開「ずっと青春してる」「セルとフリーザの最終形態みたい」

 キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が6日、8日に東京・有明アリーナで行われる日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内で会見した。異例の注目が集まるボクシングデビューまでいよいよあと2日。「主演・僕」と宣言し、“天心節”全開だった。


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 高らかに宣言した。那須川は黒のニット帽を被って会見に登場。これまでSNSを通じて帝拳ジム入りを発表したり、試合のプロモーションも自らやったり、盛り上げるために奔走してきた。会見後も囲み取材に対応。周囲の支えに感謝しながら、多くの報道陣の前で明るく心境を明かした。

「ここまでマジで楽しかった。成長が目に見えてわかる。ずっと青春している感じ。主演・僕、制作・僕。全てやってきた。監督も僕。戦うのも俺。(究極の自主制作?)まさにそれっす」

 24歳の那須川は格闘技戦績は47戦全勝(キックボクシングは42戦)。名門・帝拳ジムに入り、ボクシングデビューを飾ることになった。元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーに師事し、2月にプロテストに合格。同月下旬からスパーリング主体の米国合宿を2週間実施した。すでに抜群の知名度を誇り、新人として注目度の高さは異例。試合当日は午後6時15分頃に登場する。

 減量も最終盤。心身ともに磨きがかかり、「ドラゴンボールでもセルとフリーザの第1形態ってデカいじゃないですか。最終形態は細くなって研ぎ澄まされる。そんな感じです」と独特の例えで状態を明かした。通常の選手ならこの時期は減量で疲弊していることが多いが、“天心劇場”となり「こんな選手いない」と関係者から声が上がるほどだった。

 32歳の与那覇はプロボクシング通算12勝(8KO)4敗1分け。攻撃的なスタイルから繰り出す破壊力のあるパンチを売りにしている。那須川に対し、「スピード以外はすべて勝っている。スピードはしょうがない。速すぎるので。スピード勝負じゃない。速いからこそ逆にチャンスがある」とコメント。これを受け、那須川は強気に受け止めた。

「僕は彼と戦っていないので何も思わない。意識したことがない。何が来てもいいように準備してきた。自分が何をしようか、何十個と用意した。それはキック時代と変わらない。相手どうこうで練習しない。研究されても意味がないと思う。研究って相手ペースじゃないですか。相手に合わせるので。僕は人生においてもそうです。相手どうこうじゃない」

 メインイベントは、WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)のアンソニー・オラスクアガ(米国)との防衛戦。当初はWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と3団体王座統一戦を予定していたが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ったため、対戦相手が変更になった。セミファイナルでは、井上拓真(大橋)とリボリオ・ソリス(ベネズエラ)のWBA世界バンタム級王座決定戦が行われる。

(THE ANSWER編集部)

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