一山麻緒、東京マラソン14位で涙 肋骨骨折の調整不良「取材も断るほど余裕がなかった」
東京マラソンは5日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、2021年東京五輪8位入賞の一山麻緒(資生堂)が日本人7番手の2時間31分52秒で14位だった。24年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権は獲得している。
![一山麻緒【写真:浜田洋平】](https://the-ans.jp/wp-content/uploads/2023/03/05121549/20230305_ichiyama_mao_hy.jpg)
東京マラソン
東京マラソンは5日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、2021年東京五輪8位入賞の一山麻緒(資生堂)が日本人7番手の2時間31分52秒で14位だった。24年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権は獲得している。
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男女合同で走るレース。松田瑞生、一山は男子選手の集団に入って序盤を展開した。松田はハイペースの女子先頭に食らいつき、一山は10キロ地点を先頭から23秒差で通過した。15キロ地点の先頭は2時間16分台の高速レース。松田は34秒差をつけられながらも、全体7番手の日本記録ペースを守った。一山は徐々に失速。レース後は大粒の涙を流した。
25歳の一山は21年東京五輪で8位となり、日本人では04年アテネ五輪の野口みずきさん以来の入賞を果たした。昨年7月のオレゴン世界陸上は、レース直前に新型コロナウイルス陽性で無念の欠場。今回が日本人トップの6位だった昨年東京マラソン以来の42.195キロだったが、昨年12月に肋骨を疲労骨折したことを3月3日の会見で涙ながらに告白し、万全とは言い難い状態だった。
レース後は「本当に早い段階から離されて、長い42.195キロになってしまった。走り切れたのは応援してくれた皆さんのおかげ。足を止めずに走ることができました」と吐露。満足のいく調整ができず「取材もお断りして申し訳なかったけど、それくらい余裕がなかった。出ないことも考えたけど、やっぱり東京マラソンで応援に行くからという方がたくさんいたので、走らないという決断はできなかった」と振り返った。
次のレースはパリ五輪出場へ勝負となるMGC。「今日走りながら、『MGCで絶対に優勝してパリ五輪を決めたい』という気持ちを持っていた」と決意を込めた。
(THE ANSWER編集部)
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