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エース依存からの脱却と2つの“シェア” 開幕2連勝のB1群馬、新任HCが仕掛ける変革

日本人PGの熾烈な競争を水野HCは歓迎

 2人から何を学んだかを尋ねると、菅原は「圭さんならシュートがメインで、プラス(パスを)さばくことです。成さんはゲームメイクが本当にとても上手ですし、バスケット以外でもウエイト、身体の使い方を聞いています。そういうところで、昨シーズンよりはいいパフォーマンスができるのではないかと思っています」と説明した上で、彼ら先輩PGやトレイとの共存について、こう語っている。

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「トレイと一緒に出る時はトレイに任せすぎず、2人でバランス良くメイクしていく形を想像しています。トレイがいない時間帯は、自分が積極的にそのボールハンドラーになって、指示も出すようにしています。成さんが戻ってきたら強力なハンドラーが増えて、自分と2カードで出る可能性も出てきますけど、そうなった時はより積極的にシュートを打っていけます。状況に応じて僕はプレーして、チームのプラスになろうと思います」

 水野HCは菅原についてポジティブに評価しつつ、五十嵐の役割についてもこう強調していた。

「スタート(先発)というところは、皆さんが思っているほど気にしていません。菅原選手をスタートにしていますが、2組目に山崎(稜)選手、八村阿蓮選手がいます。阿蓮選手はコンバートしてスモールフォワードになろうとしています。そのなかでよりゲームをまとめられる、経験のあるPGがいてほしくて、五十嵐選手にはベンチから出てきて、状況を見ながら落ち着かせることをやってもらおうと考えています」

 並里が復帰すれば、群馬は極めて強力なPG3人を擁する状況になる。ただし並里は「右第5趾基節骨骨折」を負い、9月1日のリリースでは全治期間が未定と発表されていた。

 並里の状態について、水野HCは「正直、骨のくっつき具合によって全治が前後するので、未定としています。できれば早く復帰してほしいし、彼もできるトレーニングを積んでいます。明確に僕のほうから『いつ』とは言えないですけれども、今のところ順調にきているとは言っていいと思います」と説明すると、こう続けた。

「並里選手が戻ってくればPGが3枚になって、またここから争いは激しくなります。その争いと、ポジションを誰がつかんで、それぞれの選手がどういう役割を持っているのか。皆さんに予想してもらいながら、こういう(メディアやファンとの)コミュニケーションを取れれば、僕はすごく嬉しい。今後ともぜひ注目していただければと思っています」

(大島 和人 / Kazuto Oshima)


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