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「みんながエゴを捨てた」 FE名古屋、B2優勝に凝縮された“リーグ最強”の信頼関係

ファイナルでの成長が伸びしろ、初のB1でも最高の景色を

 レギュラーシーズンは42勝8敗のリーグ最高勝率(.840)でB2東地区優勝。一度も連敗することなく、圧倒的な強さを誇った。プレーオフの準々決勝は越谷アルファーズに2連勝。準決勝でも熊本ヴォルターズに2連勝し、ストレートで決勝に駒を進めてきたFE名古屋にとって、第2戦で敗れたことは来季に向けて手綱を締める良い機会となった。

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 B1昇格だけではなく、そこで勝てるチームを目指してきた川辺HCは、来季への手応えと可能性を感じる決勝になったと総括した。

「仙台さんと切磋琢磨するなかで、僕たちも最後の最後まで成長することができた。昨日、今日のディフェンスの強度がB1のスタンダード、入門編だと思う。自分たちの求めるところを体感させてもらった。昨日から今日にかけて、こんなに成長できたことはこのチームの伸びしろだと思う」

 また、プレーオフの全試合をホームで開催できたことも、成長のための大きな財産となった。ファイナルは3戦合計で3826人のファン・ブースターがチームとともに戦い、新たな歴史の始まりに立ち会った。険しいB1の舞台でも「最高の景色」を見るために、そのエナジーは何にも代えがたい力となっていくことだろう。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)


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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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