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因縁の“宇都宮超え”でB1初制覇へ 川崎・司令塔、異例呼びかけに込めた成長への自信

Bリーグで年々高まる総力戦の度合い

 プロスポーツは選手だけの戦いではない。クラブのスタッフがチケットを売るからこそ、選手や環境のバージョンアップが可能となる。スポンサーは選手でなくファン、視聴者に向けて自分たちのブランドを売り込もうとしている。Bリーグはシーズンを重ねるごとに、“総力戦”の度合いは強まっている。

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 2016-17シーズンは、川崎のプロ初年度でもあった。プロスポーツを知らない社員たちが、初年度ながらよくやっていたという評価もできるのだが、宇都宮に比べれば確実に「オフコート」の差があった。

 しかし今は違う。川崎はコロナ禍で中断した2019-20シーズンの観客数が1試合平均4715人で宇都宮を上回り、B1全体の2位を記録した。数字に表せないファンの“熱”も確実に上がり、DeNAへの承継も経てクラブ全体が進化をしている。

 準決勝は初のB1王者に向けた大切なステップであるのと同時に、サンダースファミリーが「クラブとしての成長」を証明する絶好の機会だ。

(大島 和人 / Kazuto Oshima)


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