「与えられるものは有限」― 小平奈緒、ファンをうならせた「Naoの哲学」
座右の銘「与えられるものは有限、求めるものは無限」の意味とは…
金メダリストの独自の哲学にファンも思わず、うなるばかりだった。そんな小平の座右の銘とは――。イベントではサングラス型のボードに直筆でしたためた。
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「与えられるものは有限、求めるものは無限」
ソチ五輪でメダルを逃し、進化を求めて渡ったスケート大国オランダ。異国の地で自転車をこいでいる時にしみじみと自分の生活を振り返り、思い浮かんだ言葉だという。自分の道は求めさえすれば、無限にチャンスは広がる。しかし、与えられているものにはありがたみを感じる一方、限りもある。そんな言葉が、競技人生の支えになっている。
ただ、世の中には目標が見つからずに悩んでいる若者も多い。しかし、小平は「目標が見つからないのではなく、目標に踏み出す勇気が持てないんじゃないかなと思います」と言う。「本当にそれと真剣に向き合いたいと思うことが大事。そっと胸に手を当ててみれば、心の中には必ず、目標があるものだと思います」。自分の心に嘘をつかないことが必要と考えている。
イベントでは、自身の今後の目標について「究極の滑りを磨いていくこと。その先に500メートルの世界記録が見えてくる」と“無限”の未来に視線を向けた。母の実家があり、なつかしさを感じたという名古屋の地で残した金言は、多くの人に自然と勇気を与える力強さが宿っていた。
(THE ANSWER編集部)