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ドネア―ウーバーリが再び中止危機か 王者にビザ問題浮上「SOS。大統領の助け必要」

ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は5月29日にWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)に挑戦する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でWBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)と対戦したワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝以来、18か月ぶりとなる再起戦へ準備を進めているフィリピンの閃光だが、再び開催中止の危機が浮上している。

ノニト・ドネア【写真:Getty Images】
ノニト・ドネア【写真:Getty Images】

ウーバーリがツイッターで訴え「ビザとデッドラインが問題です」

 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は5月29日にWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)に挑戦する。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でWBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)と対戦したワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝以来、18か月ぶりとなる再起戦へ準備を進めているフィリピンの閃光だが、再び開催中止の危機が浮上している。


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 ドネアを迎え撃つウーバーリが自身のツイッターで危機的な状況を訴えている。

「SOSです。エマニュエル・マクロン大統領へ。私はこれまでの人生で祖国フランスを代表してきました。私の名前はノルディ・ウーバーリです。1年半の自己を犠牲にしたトレーニングの後、自分のタイトル奪還を米国で目指さなければなりません。しかし、ビザとデッドラインが問題です。あなたの助けが必要です」

 米興行大手の「プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)」はドネア―ウーバーリのタイトルマッチ開催を発表しているが、ウーバーリによると決戦の地への渡航許可が下りていないという。必要なビザ手続きの締め切りが迫っているとして、マクロン大統領に特別措置を求めている。

■両者は昨年12月に対戦予定も、ウーバーリの感染で中止に

 フランスは新型コロナウイルスの感染者急増に伴い、3度目のロックダウンに突入。夜間外出禁止となるなど、厳しい対策を講じているが、ウーバーリの渡航の目処は未だにたっていない様子だ。

 2人は昨年12月に対戦予定だったが、ウーバーリの新型コロナ感染に伴い中止に。ドネアは代わりに元IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と、WBC王座決定戦に挑む手筈となっていたが、今度はドネアが新型コロナの検査で陽性(その後陰性と報道)となり、試合が中止となっていた。

 一方のウーバーリは3月にナワポン・カイカンハ(タイ)との防衛戦を予定していたが、新型コロナの影響で地元テレビ局が中継から撤退するなどしこちらも中止を余儀なくされていた。

 コロナ禍で1年半近くリングから遠ざかっている2人だが、ウーバーリのビザ問題という新たな障壁が浮上してきた。

(THE ANSWER編集部)




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