決勝の前にチームに伝えた心境「何が起こるか分からなかったので…」

　気持ちをさらけ出すことの難しさを問われると、「はい。誰にも迷惑をかけたくなかった。そして私は家族以外の人に多くを話すことはあまりなかった。だから何か嫌なことや、ストレスに感じることがあるときに、それを彼らに伝えることは少し変な感じがしていた。だからその気持ちを整理する為に少し時間が必要だった」と話している。

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　そんな大坂だったが、今大会の決勝の前には自身の心境をチームに伝えたのだという。

「正直に伝えた。緊張していると。何が起こるか分からなかったので、すごく心配していた。何が起きるか分からないということは私が最も恐怖に感じること。しかし、それも人生の一部と受け止めて、いまここでプレーできるのは特権であると思うようにした。みんながグランドスラムの決勝で戦うために練習をしている。だから私は最後まで戦えることを幸せに思わなきゃいけないと」

　内面での落ち着きも増す大坂。死角は消えつつある。