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進学・進級で環境が変わる4月 子どもの1日を変える3つの朝の習慣 勉強の集中力にも影響

3つの習慣と朝食の話は実は密接に関係

 続いては、朝食のお話です。朝、スポーツをする子どもたちに、しっかり摂ってほしいのが、炭水化物とタンパク質です。

 でも、「朝から肉や魚のおかずを用意するのはちょっと大変」というご家庭もありますよね。そこでおすすめしたいのは、調理いらずで、簡単に炭水化物とタンパク質が摂れる、卵かけご飯や納豆ご飯。もちろん、卵と納豆、両方、トッピングしてもOKです。

 これだけでは成長期のお子さんには少し足りないので、もう一品、バナナやシリアル、グラノーラを加えた、ヨーグルトを加えます。ヨーグルトでタンパクやカルシウム、バナナやシリアルで、ビタミンやカリウムなどのミネラル分や、エネルギーを補給しましょう。

 あとは、ご飯が食べやすいように、お味噌汁やスープといった汁物を用意してあげれば十分。この食事に慣れてきたら、トマトやブロッコリー、キュウリなど、簡単に出せる野菜をプラスします。

 3つの習慣と朝食の話は、実は密接に関係しています。

 <1>と<3>は、質のよい睡眠に導くための習慣です。子どもの成長を促す「成長ホルモン」は睡眠中に活発に分泌されます。ですから、夜にぐっすり眠れると、子どもたちの骨の成長や、体を大きくすることにつながります。また、睡眠の質がよいと朝もスッキリ起きられるので、朝食もモリモリ食べることができます。

 そして、<2>は胃腸を活発にするので、朝から食欲がわきますし、消化もよくなります。

 お子さんが朝、食欲がないとか、朝ごはんを食べない、と悩まれている親御さんも多いかと思います。でも、朝食を食べるだけで成長に必要なエネルギーや栄養素をしっかり摂れますし、集中力もアップします。

 ぜひ、お子さんが「頑張って食べよう!」と思えるように、「身長が伸びるよ」「体が大きくなるよ」「朝から授業に集中できるよ」「ケガをしにくくなるよ」など、いいことがたくさんあることも、親御さんからも伝え続けてくださいね。

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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