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栄養バランスは世界でも屈指の「和食」 アスリートを目指す子供にもオススメ

気になる食生活の欧米化

「この表からも分かる通り、欧米の食事は脂質が多いですね。脂質もエネルギーになりますが、すばやくエネルギーになるのは炭水化物です。脂質に比べると、消化に良く胃にも負担がかからないのですが、最近は日本人の食生活が欧米化し、脂質の摂取量が増えているのが気になります」

 脂質の摂りすぎは生活習慣病への第一歩となり、ジュニア世代にとっては効率の良いエネルギー源である炭水化物の摂取量が自ずと少なくなるデメリットがある。過剰な摂取は控えたい脂質だが、和食では生で食べる以外にも茹でる、蒸す、煮るなど余分な脂質を取り除く調理方法が数多くあるのも魅力。

「食べ応えのある『焼く、揚げる』にプラスして、あっさりとした調理方法を取り入れれば、ジュニア世代のコンディション維持にも役立つはずです」

 三大栄養素の『炭水化物55-60%、脂質25-30%、タンパク質15-20%』に少しでも近づくために、様々な調理方法に取り組んでみる。子供のたくましい体づくりのためには、日々の料理に工夫を凝らしていくことが大切だ。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

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