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“コロナごもり”が体に悪影響も… 在宅勤務で今、大切にすべき食事の意識

今、大切にすべきは「体のためにできることを続ける」意識

 しかし、平常時ではない今、「栄養バランスを考える」こと自体が、ストレスになるかもしれません。健康を維持する上で、バランスのよい食事を摂るのは基本であり、とても大切ではありますが、現在、健康な方、持病のない方は何でもかんでも「ヘルシーに」「バランスよく」と考えなくてもよいのではないかと思います。

 例えば、加工食品や間食が増えていると気付いたら、「油っぽいもの・しょっぱいもの・甘いもの」の摂り過ぎだけを注意してみてください。おやつにポテトチップスを食べたら夕食のおかずは薄味にする、デリバリーのピザを頼んだら不足している野菜をサラダで一品プラスするなどで十分。体のためにできることを一つ、二つ取り入れましょう。

 先行きの見えない不安からか、一時、食料品の買い占めが起こり、米や肉が店から消える、という現象が起こりました。また、「〇〇を食べるとウイルスに勝てる」といった情報も散見しますが、「これを食べれば新型コロナウイルスに感染しない」という特定の食品や栄養素はありません。

 新型コロナウイルスの感染対策は長期戦になる可能性が高いので、極度に気に病んだり、不確かな情報に振り回されないことも、大切です。私たちはテレワーク体制の増加や学校の閉鎖、週末の外出の自粛要請などにより、ポジティブに考えれば、時間的な余裕ができました。

 食生活を見直すよいタイミング、と前向きな気持ちに転換し、無理せず、頑張り過ぎず、体のためにできることを続けるのが大切だと感じています。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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