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渡邉拓馬氏が「東北『夢』応援プログラム」で故郷・福島の小学生19人を指導

子供たちに「トップ選手から何かを感じてほしい」と思いながら渡邉氏は日本各所を巡る【写真:村上正広】
子供たちに「トップ選手から何かを感じてほしい」と思いながら渡邉氏は日本各所を巡る【写真:村上正広】

トップ選手から感じてほしいこと「『あっ、でけぇ…』でもいい」

 この練習は自身がアルバルク東京のアカデミーでコーチをしていた際、他のコーチから勧められた練習だという。学校の体育の授業でも楽しめる一方、Bリーグでも練習に取り入れたいというチームもある、まさに万能のミニゲーム。日本のバスケ界に広げてほしいと依頼を受け、各所で提供している。

 渡邉氏によると、体育の授業でこのミニゲームを体験した学生が、バスケットの楽しさを感じて部活に入ったケースもあるという。「子供のレベルに関係なくボールが回る。シュートチャンスが増えるし、そこでシュートをうったことに自信をもって、それを転機にもっとバスケットを好きになったり。バスケットをしてるって全員が全員感じられるゲームになる」。

 東北に限らず、日本各所を訪れている渡邉氏。トップ選手から何かを感じてほしいというのが、活動の理由の1つだ。「人生で未だに一番ドキドキした瞬間」として、NBAスーパースターのマイケル・ジョーダンから高校時代にクリニックを受けたことを挙げる。学生時代は日本のトッププレーヤーを間近に感じる機会も何度かあり、その度に新しい刺激を受けてきた。

「『自分もこうなりたい』という思いもあれば、何年後かに『こういうことを言われた』と思い出して材料にしてもらったりということもある。絶対にネガティブなことにはならないですから。技を見せるのもそうだし、こういう雰囲気、大きさという人とあまり会ったことがないと思う。対峙するだけで『あっ、でけぇ……』と感じてもらったのでもいいと思う」

 実際に指導を受けた子供たちは、取り組む姿勢が変わりつつあるという。普段指導している菊田高史さんはこう語る。

「プロの選手に教えてもらって、間近で触れて、という気持ち的なモチベーション、バスケットに対する向き合い方が、こういう機会があるかないかでは全く違う。次の課題は何かな、という楽しみがあったみたいです。6年生がいなくなり、新チームはその中で気持ちを切り替えるのが難しいが、次の目標、次の目標と自分たちで考えてやっていた。『6年生を超える』という目標も自分たちで立ててやっている。プロジェクトも次の課題は何かなという楽しみから、次につなげようという取り組み方、気持ちの変わり方が身についてきているのかなと感じた」

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