16歳で電撃引退も…日本で3年ぶり競技、大人になった才女アリサ・リウが明かす復帰の経緯「スキーが楽しかったんです」
引退→復帰に至った意外なきっかけ「今年、スキーに行ったんです」
名門カリフォルニア大ロサンゼルス校に進学。心理学を学んでいる。「まだ専攻を決めきる必要はないのですが、2年目になろうとしているのでちょっと迷っています」。高校はホームスクールで、クラスメートがいなかった。大学では学生寮に入り、友達に囲まれながら過ごしている。「とても楽しいです。ただ、スケートをやると秋の学期が大変そう。これから冬、春の学期は学業も頑張りたいです」と笑った。
13歳の全米優勝で“天才少女”とも呼ばれた。大人になった19歳。リンクに戻ってくるきっかけは意外なものだった。
「今年、スキーに行ったんです。とてもスケートに似ているなと感じました。選手をやめてから一度もリンクに行っていなかったんですが、思いのほかスキーが楽しかったので、それならもう一度氷上に乗ってみようかなと思って。行ってみたら、凄く楽しかったんです!」
2週間置きにリンクに通い始めたら、いつの間にか今に至っているという。「全くプランしていたことではありませんでした」。本人も予想外の復帰。「実は学期とスケートを完全に両立したことがまだありません」と話すのは、GPシリーズ出場との兼ね合いで学期を休むことになったから。「冬と春は様子を見ながらやっていきたい」と効率のいい方法を探る。
「とにかくプログラムでやれるだけのことをやっていきたい。まだ私としては、学業とやりながらなので本格的な練習が続けられているわけではないですが、なるべく毎日、インテンスなトレーニングをするように心がけています。
30分の公式練習でも、トレーニングの一環だと思って。他の選手と比べると出遅れているので、今はトレーニングをやめてはいけないという気持ちです。ここで次の大会に向けて何ができるのか、良い学びがあれば」
フリーを終えた本人は充実感も漂わせながら「観客の皆さんからたくさんの愛を感じた。もっともっといい演技をしたい」と話した。日本のリンクで再び感じた温かみを胸に、前に進む。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)