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ラグビー歴3週間の196センチ、130キロ好素材も “原石”発掘プロジェクトが面白い

野澤コーチが集めた指導者から学びを受けることができた【写真:吉田宏】
野澤コーチが集めた指導者から学びを受けることができた【写真:吉田宏】

野澤コーチが集めた豪華な指導陣が集結

 忘れてはいけないのは、このような素材発掘プロジェクトは野澤コーチ以前のラグビー界でも行われてきたことだ。例えば、現在は花園の常連校として名高い佐賀工業高の小城博総監督だ。佐賀県では多くの選手が高校からラグビーを始める。隣県の福岡や、ラグビーが盛んな大阪のようにラグビースクールや中学のラグビー部がないからだ。

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 監督時代の小城氏は、中学の運動会などのスポーツイベントをまわり、体が大きかったり、ラグビーに適性のある中学生に声をかけて部員を集めてきた。中学の運動会をのぞき見していて職務質問を受けたという逸話が語り継がれるほど発掘に情熱を注いできた。小城氏以外にも多くの高校指導者が続けてきた同じような努力を、野澤コーチが「協会」という肩書の下で継承しているのだ。

 その原石くんたち。下記の参加リストを見ればわかるように、日本のラグビー界では少なくなった巨漢選手が並ぶ。昨秋から3度目のキャンプを終えた野澤コーチは「3回目で、いちばん選手を遠くまで連れていけた」という表現で、過去に比べて実戦度、レベルの高いキャンプと練習ができたことを満足そうに振り返った。

“遠くまで”のメニューを行えた理由は2つある。まず、高校指導者の中で、この異色のキャンプの認知度、理解度が高まったことで、能力の高い選手が多く参加したこと。もう1つは、充実した指導者陣の影響だった。所属チームの事情で常時参加できる指導者が少ないため、野澤コーチらが毎回、様々なコーチに声をかけてきた。

 昨年12月の第1回が田邊淳(現クボタアシスタントコーチ、元サンウルブズコーチ、パナソニックFB)、今年7、8月の第2回が霜村誠一(桐生一高監督、元パナソニックCTB)、中居智昭(マツダコーチ、元東芝FL)ら日本代表経験者クラスが並ぶ。そして今回は、水間良武U20日本代表ヘッドコーチ(元三洋電機HO)、三宅敦(セコムヘッドコーチ、元パナソニックCTB)、佐藤幹夫(近鉄アシスタントコーチ、元近鉄NO8)ら、トップリーグ(TL)、日本代表などで活躍した人材を揃えた。

 TLが外国人指導者ラッシュの中で、彼らは日本人コーチとして常に世界トップクラスのコーチング、チーム運営を旺盛に学び続けている人材だ。現時点で高校日本代表候補入りできないユース世代の選手にとっては、通常は経験できないような技術的、戦術的な指導が得られる贅沢な時間でもある。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。W杯は1999、2003、07、11、15年と5大会連続で取材。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。

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