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日本にラグビーのプロリーグは誕生するのか? メリットと、山積する課題を徹底分析

福岡堅樹【写真:Getty images】
福岡堅樹【写真:Getty images】

欠かせないのは子どもたちが憧れるような環境づくり

 しかも、プロリーグを発足させれば、チーム、選手側には年間の運営費以外にも、さまざまな環境整備が必要だろう。具体的に一例を挙げればセカンドキャリアの問題だ。

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 引退後の生活に関しては、プロである限り個々の選手が計画的に備える必要があるという声もあるだろう。プロの道を選んだからには、セカンドキャリアのリスクも個人の責任だという意見だ。個々の選手に対しては、その通り自己責任は免れない。しかし、選手の競技力を高め、競技人口とファン人口の拡大をめざす協会サイドが、選手任せのスタンスに留まれば、プロリーグとしての成功は難しいだろう。

 ラグビーの普及をシンプルに言い換えると、どれだけ多くの子どもたちにラグビーに憧れる気持ちを持たせるかが不可欠だ。

「俺も田中フミになる」

「福岡堅樹のトライってカッコいい」

 こんな気持ちをより多くの子供たちが持つことが、普及活動には欠かせない。そのために必要なのは、子供が憧れるようなプレーを選手が見せることと同時に、その選手が収入や引退後も含めた生活面での成功を収めることも重要だ。今年6月にバスケットボールBリーグの富樫勇樹選手が日本で初めての1億円プレーヤーになったという報道があったが、この発表にはBリーグ側が普及、認知度アップを狙った思惑があった。まだまだ人気面で発展途上のBリーグでも1億円を稼げる。子供たちの中では、プレーへの憧れと同時に、このような報酬やスターに見合った生活も「カッコいい」要素になる。

 それが、もしワールドカップで活躍したようなラグビーのトップ選手が、引退後はアルバイト生活を強いられているようだったらどうだろうか。子供たちの憧れは半減し、多くの子供たちがラグビー選手を将来の夢に掲げるのは難しくなるはずだ。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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