高2の大浴場、裸の出会いから世界へ 東京五輪で延泊「帰らせるわけないだろ」…種目を超えた2人の歩み――アジア大会代表・橋岡優輝×江島雅紀【前編】

最高の友人、そして「種目を超えたライバル」
新型コロナ禍で1年延期となった2021年東京五輪にも、2人は出場した。そこでの出来事にも、2人の関係性がよく表れている。
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橋岡「とりあえず、江島を延泊させたね(笑)」
江島「そうそう。選手村から帰る予定だった日に、橋岡の決勝で『頑張れよ』って言ったら、『え? 見に来るでしょ』みたいな。それで延泊した」
橋岡「『帰るよ』って言ってたけど、『ダメだよ。帰らせるわけないだろ』って。それで延泊してくれるんだから優しいよ」
江島「まあ、でも世界選手権もオリンピックも両方入賞しているもんね。それもまた1つ、僕の目標値になったよ」
高校時代に互いの存在を知り、大学では同じグラウンドで汗を流し、やがて日の丸を背負って世界へ。そんな2人にとって、互いはどんな存在なのか。
江島「僕からしたら、橋岡はドーハから国際大会に出続けて、世界選手権、オリンピックと何度も経験している。僕はまだ世界選手権もオリンピックも1回ずつ。その点では少し離されているなと思う。橋岡だけじゃなく、北口(榛花)さん、ハキームと、ずっとトップにいる選手が身近にいるからこそ『食らいつきたい』という思いになる」
橋岡「僕は…自分のこと別に凡人だと思う。僕からすると、北口さん、ハキーム、江島は本当に才能の塊で、持っているものが凄い。僕は高校記録を出せなかったし、一歩も二歩も足りていないなと思いながらやってきた。だからこそ、自分も努力して、あの3人に負けないようにと思ってきた。種目を超えたライバルというか、そういう存在かな」
江島「同じ種目のライバルって難しい面もあるけど、だけど同期の橋岡やハキームたちは、みんなライバルだなと思うな」
橋岡「それぞれが、いい記録を出したら、『次は自分が頑張らないといけない』と思える。そういう意味では、すごくいい関係だよね。江島に関しては…本当にもったいないなと…。ケガでうまくいかなかった時期もあったので。今は江島からすると、僕の方が一歩進んでいるということなので…『はやく来いよ』って(笑)」
大浴場での偶然の出会いから始まった2人は、最高の友人であり、種目を超えたライバルになった。
【アジア大会の競技予定】
○男子走り幅跳び
予選 9月27日12時40分~
決勝 9月28日19時55分~
○男子棒高跳び
決勝 9月29日18時15分~
(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)
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