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「国立が陸上で使えなくなる」 日本勢メダル1号・勝木隼人、異例のXポストの“行間”に隠れた危機感【東京世界陸上】

勝木が抱く、メダリストとして持つ強い責任感とは【写真:中戸川知世】
勝木が抱く、メダリストとして持つ強い責任感とは【写真:中戸川知世】

引退後にでも「もう一度日本で世界陸上を」

 メダルセレモニーは場外の特設ステージで行われた。チケットがない人でもふらっと見に行ける形式だ。「最高だと思います。なかなか2日連続でチケットっていうのも多分厳しいと思いますし、外でやることで初めてその選手のことを知る方もいると思うので」。歓声を浴びながら首に提げたメダルは「物理的にも重たいですけど、中身はとてつもなく重たいですね」と噛みしめた。

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 世界陸上のメダリストとして、強い責任感を持つ。「メダリストってあまり試合に出て行かないイメージがあるので、それを変えていこうかな」。約2週間後の26日から開幕する全日本実業団対抗選手権に早速出場する意向を明かした。さらに10月26日の全日本競歩高畠大会でも42.195キロを歩く計画だ。

「1人でも多くの人が見に来てくれるように。競歩を盛り上げたいと思っているので」

 自国開催の表彰台で目にした光景は忘れられない。「ここで獲ってよかったなというのは感じましたし、本当にこれからまた誘致してできるようにしたいと思いました。引退した後でも、もう一度日本に世界陸上を、という気持ちは大きくなりました」。18年ぶりの日本開催は、陸上熱を高めるまたとないチャンス。日本勢第1号のメダルという形で、勝木が導火線に火をつけた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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