中国から来日当初は「とても寂しかった」 移籍1年、日本を心地いい場所に変えた独特の応援文化――千葉ジェッツ/マイケル・オウ

米国、中国とは違う日本の応援文化「みんなが歓迎してくれる」
もう1つ戸惑ったのがBリーグのスピード。「本当に速い。中国はフィジカル重視だったが、ここは本当に凄いスピードでプレーしている」。だが、困難は望むところ。「当初は苦闘したけど、時間を重ね、慣れてきた。今ではチームにも馴染み、ここがとても気に入っている」。序盤は5分前後が多かった出場時間も、4月は平均13.85分に伸びた。負傷者が続出したチームでの存在感は増すばかりだ。
【注目】スポーツブラは「つけないとダメ」 胸のゆれ軽減、女子トップ選手がCW-X激推しのワケ(W-ANS ACADEMYへ)
千葉Jは今季から1万人規模の新アリーナ「ららアリーナTOKYO-BAY」を本拠にしている。「まるでNBAのようでとても驚いた」。本場にも勝るとも劣らない演出と熱狂にオウは目を丸くする。さらに、日本は米国や中国とは違う応援文化を有していると感じている。
「ホーム・アウェーに関係なく、みんなが歓迎してくれる。コートに倒れ、怪我した選手がいれば敵味方関係なく励ます。相手選手を罵倒することもない。そこが違うと思う。いいプレーをしている時でもそうでない時でも、選手に悪口を言ったりしない。それが(日本に来て)一番のことかもしれない。『戦い続けよう』と励ましてくれる。だから、ここが心地よく感じられる」
来日当初は異国で孤独を感じていた26歳。だが、もう1人ではない。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)