ジークスター東京「天王山」にホーム最多2150人集結 ほぼ満員で士気UP、ドローでも「見本」の試合に
ハンドボールのリーグH、初代王者を目指す強豪同士の熱闘がスタンドを埋めたファンを沸かせた。6日にジークスター東京のホーム、アリーナ立川立飛で行われたのは、勝った方が首位に立つブレイヴキングス刈谷との「天王山」。両チームの意地がぶつかり合った激闘に、ジークのホーム戦で過去最多の2150人が酔った。

ハンドボールのリーグH「天王山」でジークスター東京とブレイヴキングス刈谷が激突
ハンドボールのリーグH、初代王者を目指す強豪同士の熱闘がスタンドを埋めたファンを沸かせた。6日にジークスター東京のホーム、アリーナ立川立飛で行われたのは、勝った方が首位に立つブレイヴキングス刈谷との「天王山」。両チームの意地がぶつかり合った激闘に、ジークのホーム戦で過去最多の2150人が酔った。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
試合序盤を沸かしたのは、ホームのジーク。5-1ディフェンスのトップに入った部井久アダム勇樹が気迫たっぷりの守備をみせ、GK岩下佑太が好セーブを連発。スピードスター細川智晃の4ゴールなど9連続得点で開始12分までに11-2と大量9点をリードした。
「ジークのディフェンスシステムを読み違えて後手を踏んだ」と刈谷の玉城慶也主将がいえば、ジークの玉川裕康主将は「守備を徹底して、いい形で試合に入れた」としてやったりの表情。ファンのボルテージも最高潮に達した。
もっとも、刈谷も黙ってはいない。「先行されることは織り込み済みだった。確かに大きな差だけど、早い時間帯だったので挽回の可能性はあると思っていた」と玉城。ベテランの渡部仁、吉野樹らの4連続ゴールなどで詰め寄り、前半終了時には12-16と4点差にした。
完全に流れを手にした刈谷は後半立ち上がりから得点を重ね、4分過ぎには17-17と追いついた。7分過ぎに19-18で逆転すると、以降の点の奪い合いでもリードをキープ。20分過ぎには逆に元ポーランド代表のパリコフスキーの連続ゴールで3点差をつけた。
スタンドのファンから悲鳴とため息が漏れた。4月に2敗するなど元気がなかったジークだが、この日は違った。部井久、東江雄斗、中村翼と日本代表でも活躍してきた選手たちがゴールを決めて残り時間4分で再び同点。ゴールのたびに、玉川主将ら選手たちは両手を大きく広げ「もっと、もっと」とファンを煽った。