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2軍首位打者でもドラフトかからず「いらない選手だったんです」 オイシックス知念大成、規格外の“相棒”で狙う大変身

プロ野球の2軍イースタン・リーグに参加しているオイシックスは、1年目の昨季いきなりタイトルホルダーを輩出した。2軍ではすでに上位の力があるという“証し”でもあったが、NPB球団からのドラフト指名には届かなかった。指名漏れした選手は何を感じ、今季に挑んでいるのか。首位打者と最多安打の2冠に輝いた知念大成外野手に聞いた。(数字は4月28日現在)

ハッスルプレーが売り物の知念【写真:羽鳥慶太】
ハッスルプレーが売り物の知念【写真:羽鳥慶太】

周囲の期待の中で…冷静に見ていた自分の価値「イヤな選手じゃない」

 プロ野球の2軍イースタン・リーグに参加しているオイシックスは、1年目の昨季いきなりタイトルホルダーを輩出した。2軍ではすでに上位の力があるという“証し”でもあったが、NPB球団からのドラフト指名には届かなかった。指名漏れした選手は何を感じ、今季に挑んでいるのか。首位打者と最多安打の2冠に輝いた知念大成外野手に聞いた。(数字は4月28日現在)

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 目標とするNPBのチームを、日々相手に戦えたからこその感覚だった。知念はドラフト候補として名前が挙がるようになった昨季終盤、相手チームに自分がハマる選手かどうか、考えることがあったという。

「このチームに入ったら、自分はどういう立場になるのかな? って考えるじゃないですか。でも、どのチームにもいらない選手だなって思うしかなかったんです。『これで2軍?』という選手がよそにはゴロゴロいる。それなら僕よりもっと若い選手を獲るよなって」

 知念は24歳だった昨季、打率.323、129安打と2部門でリーグトップの好成績を残した。調子を上げ始めた6月には月間打率.364でリーグの月間MVPも獲得。2軍球団からは初という快挙だった。社会人野球の沖縄電力を退社し、家族にも止められたというチャレンジは、順調に進んでいるように見えた。ただ本人だけは、シーズンが進むにつれ、自分に足りないものを痛感していた。

「自分、単打しかないんです。でも塁に出ても足があるわけじゃない。そうすると全然イヤな選手じゃなかったんです」

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