海外で高まるBリーグの存在感「現在アジアNo.1」 球宴にメディア30人来日でわかった屈指の魅力
バスケットボールのBリーグオールスター第1日が18日、千葉ジェッツの本拠地ららアリーナ東京ベイで開催された。19日のオールスターゲームを前に、若手で構成されるライジングスターズが、アジア特別枠から選抜されたアジアオールスターズに124-121で初勝利。約30人の海外メディアが集まり、国外からのBリーグの関心度の高さを感じさせた。

りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI
バスケットボールのBリーグオールスター第1日が18日、千葉ジェッツの本拠地ららアリーナ東京ベイで開催された。19日のオールスターゲームを前に、若手で構成されるライジングスターズが、アジア特別枠から選抜されたアジアオールスターズに124-121で初勝利。約30人の海外メディアが集まり、国外からのBリーグの関心度の高さを感じさせた。
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プレスルームには多言語が飛び交っていた。3選手が出た台湾からは3社5人のメディアが来日。最多5人出場のフィリピンはテレビ2局などが詰めかけた。韓国はこの日出場者がいなかったにもかかわらず、6媒体が集結。ヤン・ジェミン(仙台)が本戦に出る19日はさらに4媒体増え、10社20人以上の体制になる。

昨季からBリーグを配信するフィリピンのケーブル局「ソーラースポーツ」のジェロ・パスコーギン氏は「もの凄い速さで人気を獲得している」と証言。21年には、主将だったキーファー・ラベナやドワイト・ラモスら同国代表がBリーグ入りした。盛り上がりが加速し、いまやNBA、国内大学リーグ、国内プロリーグに次ぐ注目度という。
全米大学体育協会1部や母国の大学でプレーした北海道所属のラモスは、Bリーグ4季目を迎えた。「他の国から既にアジアトップクラスと見られている。組織的で速く、3ポイントシュートがうまい」と特徴を表現。中国プロリーグ(CBA)で4季プレーした中国籍のマイケル・オウ(千葉)も「現在アジアで最高のリーグ。世界中から選手が来ている」と同調した。

ドイツや豪州など強豪国の代表も在籍し、競争力は中国以上だという。国際化によるレベルアップ、応援の熱量、給与面は選手目線でも魅力的だ。Bリーグはこの日、NBAと世界初となる戦略的提携に基本合意。世界2位のリーグを目指す島田慎二チェアマンは「競技力においてもビジネス市場としても価値がないと、NBAも組む意味がない」と成長力に手応えを示した。
他競技と比べても、国内で安定した人気と集客力を持ちつつあるBリーグ。世界最高峰NBAに次ぐリーグへの挑戦は続く。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)