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【現地記者の目】村田諒太戦を予想 挑戦者が電話取材で語った「ムラタの弱点」とは

ブラントは自信「エンダム戦で攻略の青写真が示された」

「私の中でムラタはまだ無敗です。タイトル戦で負けた試合は私はムラタが勝っていたと思っています。ただ、あの一戦の中でムラタ攻略の青写真が示されたとも感じています。こちらがよりアクティブに動き、手数を出せば、ムラタのパンチは出なくなる。展開次第で動きが減ることがムラタの弱点ですね」

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 ブラントが言及した村田の敗戦試合とは、2017年5月20日に有明コロシアムで行われたアッサン・エンダム(フランス)とのWBA世界王者決定戦。この試合ではリングをサークルするエンダムを村田が追い回し、ダウンも奪いながら、意外にも1-2の判定で初黒星を喫した。不運な感は否めない“疑惑の判定”だったが、一方でブラントの指摘通り、エンダムの手数にジャッジがごまかされたと指摘する声も確実に存在した。

 エンダムとブラントではボクサーとしてのタイプが違うが、一発一発に力を込めて打つ村田に対してハンドスピードでは上回っていることでは2人は共通している。

「チャンスがあって、KOできそうなのであれば狙いにいきます。しかし、私の目標はすべてのラウンドを奪うこと。1ラウンドずつ12度の試合を行うつもりで、全ラウンドを奪いにいきます」

 ブラントのそんな言葉から、手数を生かしてポイントをコレクトしようという思惑が透けて見えてくる。挑戦者が目指すのはイン&アウトでメリハリのある攻防。パワーでは大きく村田が上回っているとしても、決定的なダメージを避け、フルラウンドでコンビネーションを放ち続ければ勝機が出てくる。

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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