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「初球から、ブリッと振ってほしい」 ロッテ吉井理人監督、50年ぶりの勝率1位へ“大化け”期待の大砲

練習では選手やスタッフに声をかけて回る姿が目立つ吉井監督【撮影:羽鳥慶太】
練習では選手やスタッフに声をかけて回る姿が目立つ吉井監督【撮影:羽鳥慶太】

メジャーの本塁打王のアドバイスが、安田や山口に当てはまる?

「オグリビーがよく、ブライアントに言ってました。もっとバットを振れ、強く当てろって。当時は英語がそんなにわからなかったけど、今でもよく覚えてます」

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 1989年、西武のリーグ5連覇を阻止した近鉄打線の中心が、49発で本塁打王に輝いたラルフ・ブライアントだった。ただ前年途中に、中日からトレードでやってきた際には適応に苦しんでもいる。そんな時に同僚だったベン・オグリビーがアドバイスしていたのだ。オグリビーはブルワーズ時代の1980年、ア・リーグの本塁打王にも輝いた超大物。当時40歳になろうとしていたが、ブライアントの大化けにひと役買っていた。

 その後吉井監督は、大リーグでもプレーし様々な強打者と対戦した。このアドバイスは今でもスラッガーには欠かせない、時代を超えた真理だという。

 長打力の向上には、もちろん外国人選手の活躍も欠かせない。昨季はグレゴリー・ポランコが26本塁打でキングに輝いた。ポランコは2022年は巨人でプレーし、昨季がパ・リーグ1年目。一時は打率が1割を切るような不振に見舞われたが、吉井監督は目覚めを待ち続けた。

「スイングを見ていたら、いつか打ちそうだと思えたんですよね。当たったら本当に遠くへ飛ばすし、投手としたら嫌だなと」

 今季はそこに、DeNA時代に2度の本塁打キングに輝いたネフタリ・ソトが加わる。「ソトが来てくれて、ポランコを歩かせてもソトにいかれるという流れができてくれれば。そこに安田と山口が入ってくれたら、(味方の)投手にも闘志を与えられる打線になる」。勝つための種はまいた。期待株の“意識変革”にも期待しながら、戦う1年が始まる。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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