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メイクの印象も差を分ける? 元フェアリージャパンに聞く「新体操の知らない世界」

北京五輪団体代表の坪井保菜美さん【写真:編集部】
北京五輪団体代表の坪井保菜美さん【写真:編集部】

メイクは誰がする? 今大会のフェアリージャパンの注目ポイントは?

 そして、もう一つ、初心者にとって気になるのがメイクだ。華やかな特徴的なメイクはいったい、どのようにしているのか。

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「(化粧品会社の)ポーラさんが付いて下さり、レオタード、曲に合わせ、メイクレッスンをしていただきます。彫りが深く見えるようなメイク、遠くから表情がはっきり見えるようなメイクなどを習い、自分たちでやっています。特に日本人は平面的な顔なので、彫りを出すシャドーの入れ方、ラインの入れ方にはこだわりました。メイク自体も印象を左右する一つになりますし、選手としては何よりやる気が出るもの。メイクとヘアスタイルで試合へのスイッチが入ります」

 こうした新体操ならではの難しさとも戦いながら、世界に挑むフェアリージャパン。今大会は東京五輪を2年後に控え、世界との距離を知る重要な大会となる。現在、ロシア、イタリア、ブルガリアを追いかける立場にいるが、3強の強さはどこにあるのか。

「ロシアはとにかく大きい。身長もあり、ジャンプ一つも日本とは違うし、迫力があります。大きい人たちが(手具を)交換すると、日本より高く投げられるので立体感も違います。何より、一人ひとりの持っているレベルが高く、ロシアの1つの技の得点を出すには、日本は2つ、3つの技を入れる必要がありました。イタリアは構成が素晴らしいし、毎回どんな演技をするか楽しみに観ることができます。ブルガリアは手具操作が巧み。1人が大技をしている脇でもおもしろい技をやっていて、見応えがあります」

 それぞれにストロングポイントを持っているが、成長著しいフェアリージャパンも十分に世界と戦えるレベルにあるという。「スタイルいい選手がそろってきましたし、身長も高い。私たちの次の世代からロシアを拠点にしてロシアのコーチに教わり、レベルも上がっています」と話した上で、期待を込める。

「外国人と比較し、日本人は細かい部分で合わせるのが長けています。あとはスピーディー。そこは強みです。今の団体はミスをしたら順位が変わるくらい、上位はどの国もハイレベル。フェアリージャパンも大きな試合でメダルを獲れているので、ミスさえなければ十分にチャンスはあると思います。ミスをしないことがカギになります。ただ、それを選手たちが思いすぎてしまうと、結果に影響する部分もあると思うので、練習でやってきたものを出すことだけを考えて本番に臨んでほしいと思います」

 総合はもちろん、種目別でもメダル獲得は十分に期待できるという。「技と技のつなぎの部分は今、課題としています。技が多い分、1つのミスで崩れないように、どう切り替えて次の技につなげていくかが大事になります」と語り、さらに今のフェアリージャパンにある強みも教えてくれた。

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