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日本の野球哲学は「米国より進んでいる」 元大洋ポンセ、長時間練習には疑問符「あれだけやると…」

日本で「スーパーマリオ」と愛された元大洋のカルロス・ポンセ氏【写真:羽鳥慶太】
日本で「スーパーマリオ」と愛された元大洋のカルロス・ポンセ氏【写真:羽鳥慶太】

長時間の練習には疑問符「投手も野手も疲れてしまうよ」

 その中で、日本特有の長時間に及ぶ練習を、ポンセ氏も大洋時代に経験している。「たしかに長かったね」と苦笑いを浮かべ「試合前にあれだけやると、投手も野手も疲れてしまう。でも、徐々に短くなっているのではないかな? 日本人もメジャーに行った選手が監督になったりしている。今後もどんどん変化していくと思うよ」。試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、集中力を高められる方向に向かっていくのではと予想している。

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 日本野球の質の高さは現役時代から感じていた。苦手に感じていた投手を聞くと「マキハラ(=寛己、元巨人)だよ!!」と即答だ。

「ボールの出てくる角度もスピードも良くて、本当に打ちづらかった。フォークボールもあったしね。メジャーレベルの投手だったと思うよ」

 では、逆に打ちやすいなと感じていた相手として、意外な大投手の名前を挙げる。

「オオノ(=豊、元広島)だね。手が上に上がった時に、なぜだかわからないけどボールが見やすかった気がするんだ。逆にカワグチ(=和久、当時広島)は打てなかった。同じ左だけど、ボールが伸びている気がしてね。なぜかというと分からないんだけどね」

 ポンセ氏は現在、米フロリダ州に住んで少年野球の指導を行っており、そこでは日本での経験も存分に生かされている。「妻も子供も日本が、横浜が好きだしね。とにかく楽しく過ごさせてもらった」。マリオの愛称をもらった5年間の思い出は、決して色あせない。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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