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三原舞依、文武両道で磨いた“集中力” 大学生活で得た学びとフィギュアへの好影響

一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は3月6日、年間表彰式「UNIVAS AWARDS 2022-23」を開催。競技成績のみならず、学業と両立を図りながら成果をあげている女子学生アスリートを選出する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の優秀賞8人の中に、フィギュアスケートの三原舞依(シスメックス)も名を連ねた。

「UNIVAS AWARDS 2022-23」で表彰された三原舞依【写真:大学スポーツ協会提供】
「UNIVAS AWARDS 2022-23」で表彰された三原舞依【写真:大学スポーツ協会提供】

「UNIVAS AWARDS 2022-23」でウーマン・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞

 一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は3月6日、年間表彰式「UNIVAS AWARDS 2022-23」を開催。競技成績のみならず、学業と両立を図りながら成果をあげている女子学生アスリートを選出する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の優秀賞8人の中に、フィギュアスケートの三原舞依(シスメックス)も名を連ねた。

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 三原は今シーズン、グランプリシリーズのイギリス大会で同シリーズ初優勝を遂げると、フィンランド大会でも優勝。シリーズの上位6名のみが出場できるグランプリファイナルには初出場で初優勝を飾った。

 トップスケーターの1人として活躍する一方で、昨春には甲南大学を卒業し、甲南大学大学院に進んだ。フィギュアスケートにおける活動と学業を両立させてきたからこその受賞であった。

「本当に素晴らしい賞をいただくことができて、こうして会場に来ることができて、本当に嬉しくて感謝の思いです」

 受賞に対し、笑顔を見せる。

 プレゼンターは柔道家、阿部一二三。

「テレビでしか観たことがなくて、本当に同じ場にいることが信じられなくて、さっき、お話して写真を撮っていただけてすごく光栄です。東京オリンピックの試合を観たりしていました。本当に元気と勇気をくださって、感動でいっぱいでした」

 同郷の神戸市出身。今回、顔を合わせることができたのもこの日の喜びの1つだった。

 フィギュアスケートは国内外の遠征も多い。日々の練習もあり、両立は容易くはない。

 それは大学生活に限らない。早い時期から大会などの遠征もあり、学校生活と競技を同時に成り立たせるのが簡単ではない。

 三原は工夫と努力で乗り切った。

 例えば小学校の頃を振り返って、こう語る。

「毎日、学校からスケートリンクまで行くのにポートライナーに乗っている時間が10分ありました。その10分だけでも勉強をやろうと思って取り組んでいて、(往復の)合わせて20分で宿題を終わらせたりしていました」

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松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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