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池江璃花子、母が貼った“洗面所の紙”を目指して― 「東京五輪で爆発を」

昨年の世界水泳に出場した池江璃花子【写真:Getty Images】
昨年の世界水泳に出場した池江璃花子【写真:Getty Images】

母が洗面所に貼った1枚とは? 「今までの練習ではダメ、世界一の練習を」

 不本意な結果に終わった昨年の世界水泳。「メダルを獲りたい」という気持ちの半面、目標に対して練習がついてこず、自信がないままにレースに臨んだという。「正直、レースするのも怖かったし、結果はあれで当然だろうなって感じでした」と明かす。ただ、現実から目を逸らさず、調整の中で自分に足りなかったことを見つめ直し、復活の糸口を掴んだ。

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「もう自分の意志だけで、とにかく今年は絶対やり切るって決めた。もちろん、今年だけじゃないですけど、とりあえずはこの冬はまずはやり切ると決めてずっと取り組んでたので、キツさも苦に感じず、楽しく練習できました。今はもう練習ができなかったら、早く泳ぎたくてウズウズするくらい練習したいという状況です」

 それが、2018年の爆発に結実した。だからこそ、目標も高まっている。世界記録だ。「一番好きな種目」という100メートルバタフライは、あと0秒75差に迫っている。

「“抜かせなくはないかな”という感じ。もちろん、今の時点で世界記録を出せるかと言われたら無理だと思うし、そのためには今までの練習ではダメだなと思う。さらに上を目指して世界一の練習をしなきゃいけない。それだけは覚悟を持って練習して、その記録は狙っていきたいです」

 とりわけ「世界記録」の4文字を意識させられるきっかけがあった。自宅の洗面所に貼られていた「1枚の紙」がある日、母によって張り替えられていたという。

「帰ったら『世界記録』という紙を貼られていて『なんで貼ったの?』と言ったんですけど、でも日本記録だけじゃなく、やっぱり世界を目指すにあたって世界記録も意識しなきゃいけないんだなと実感は沸きました」

 これまでは「日本記録」が貼られていたが、さらなる飛躍を願う母のメッセージ。「ちょっとキツかったですね、見た瞬間は」と本音も明かすが、意識は着実に高まっている。

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