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「0-102」の大敗から再出発 石巻工ラグビー部が失敗から学び、見出す夢への可能性

菊谷氏(中央)は約2時間にわたりグラウンドで指導した【写真:村上正広】
菊谷氏(中央)は約2時間にわたりグラウンドで指導した【写真:村上正広】

グラウンドでは「考えながらコミュニケーションを取る」練習を実施

 大敗を振り返り、考え、意見交換をした後は、グラウンドに出て「失敗から得た気づき」を実践する番だ。気温10度に満たない寒さの中で取り組んだのは、考えながらコミュニケーションを図る練習だ。円陣を組んでのパス練習では、全員がボールを持って左に1回、右に2回、左に3回、右に4回とパスする方向と回数を変えながら、失敗せずに「10」まで数えきることが目標。“親”に指名された部員が掛け声を出しながらパスしていくが、どうやらパスを回しやすい掛け声と回しにくい掛け声の傾向があるようだ。

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 掛け声なしでパスを成功させるにはどうしたらいいのか。あるいは、どうしたらしりとりをしながらランパスができるのか。菊谷氏と天野は時折、部員たちに問いかけながら、約2時間にわたるグラウンドセッションを終えた。

「ラグビーを通じて、なりたい自分になるサポートをしたい。積極的に学んでほしい」と呼びかけた天野の元に、練習後はSHの2選手が自主的に集結。正確なパスを出すコツなどを積極的に吸収しようとする姿が印象的だった。

 この日、菊谷氏と天野が伝えた「失敗と向き合う勇気」と「失敗を恐れない勇気」。参加した部員たちは、やむなく欠席した部員たちにどう伝え、どう実践していくのか。次回会う時にはどんな成長が見られるのか、楽しみだ。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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