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型に“はまらない”のは悪か 平凡なしつけでは磨かれなかったロナウジーニョの天才性

キャリア晩年以降に出た悪い側面

 もっとも、どこかのタイミングでロナウジーニョは何かをはき違えたのだろう。それは周りの影響も大きかったかもしれない。もともと、自由なライフスタイルの中でサッカーの創造性も発揮していたが、生活習慣があまりに乱れてしまい、肉体的な衰えへとつながり、インスピレーションを実現するスピードやパワーを失っていった。

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「全盛期のロニーなら、使わない監督はいない」

 バルサの監督に就任することになったジョゼップ・グアルディオラは、そう言ってロナウジーニョの戦力外を通告した。二日酔いで練習に現れ、体調不良で練習を切り上げる。まさに悪い側面が出た。

 しかし改めて問うが、ロナウジーニョは悪人か?

 2018年に正式の現役引退を発表後、20年にはパラグアイに偽造パスポートで不法入国し、半年近くも刑務所で暮らすことになった。服役中のサッカー大会で大活躍。それがニュースになるのは、笑えない結末だ。

 世界の頂点に立ったロナウジーニョは、そこで何か満たされたのかもしれない。サッカーそのものは楽しんでいたが、修練を積む感じではなくなった。そこで自分を見失ったのは自業自得だ。

 しかし、“モラルがない”と一括りに語るべきか。束の間、彼が放った輝きは記憶に残るものだ。きっと、ロナウジーニョのような選手を育てることはできない。

(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)

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小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

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