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日本ラグビーとの違いは「やったれ!」精神 渡仏した女子選手が見た強豪フランスの姿

フランスでの2シーズン目へ「日本代表も諦めていない」

「もちろんです、フランスのプレー、フランスラグビーの重要な1つの要素であり、まず重要にしていることです。個人的な閃きはラグビーには非常に重要ですし、我々が代表強化に携わってから、そのようなプレーを成長させていこうと思ってきました。そういうものがフランス代表に当然重要で、継承されていくと思うし、フレンチフレアというのは我々の文化であり、DNAに含まれているもので、とても重要なことだと思っています」

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 柔軟さは変革を導き、頑なさは継承を促す――。日本人で最も近くで観察した冨田が見て感じたガルティエ像と、取材で本人が語った言葉からは、世界屈指のコーチと呼ばれるまでになった敏腕指揮官の、こんなコーチ像が浮かび上がる。

 冨田にとって初体験だったフランスリーグ、男子代表との交流も含めて充実した1年が終わったが、早ければ今月末に再びフランスでの挑戦を始める。

「8月末か9月にいちおうビザが降りる予定なので、それぐらいで(フランスに)戻るつもりです。ちゃんとプレーできるようになるのは11月ですけど、開幕が12月なのでちょうどいい。もちろん日本代表も諦めていないです。今は怪我で参加できないですけど、(15人制女子代表HCの)レスリーともフランスでの挑戦について話していますから」

 多くの挫折を味わってきたからこそ、強くなった。そして、フランスでさらに学び、進化を続けるために、すでに2シーズン目への準備に着手している。冨田真紀子に立ち止まっている時間はない。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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