浅田真央が新たな伝説を作った日 失意のSP16位から復活、過去最高点で“恩返し”の涙
五輪2大会を合わせて「すべて達成できて満足」
それでも浅田はリンクから離れなかった。ただただ高みを思い描いて目指した。誰もが認める練習量とともに、スケートと真摯に向き合ってきた。その過程を知るからこその、多方面から送られたエールだった。
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試合から時間を置き、浅田は「メダルを獲れなかったことは悔しいです」と言う一方で、こう語っている。
「ソチだけで言えば、ショートでミスして悔いが残りました。バンクーバーではフリーをミスしたことで悔いが残りました。でも2つを合わせて考えると、すべて達成できて満足です。オリンピックでしか返せないものを返せました」
思いを1つ、成就した大会でもあった。
激流のようなショートプログラムとフリーを演じた浅田は、その2つについて、「天と地の差でした」と表している。
長年の積み重ねで培った土台、その努力の様によって得た励ましとともに、「地」のままでは終わらず「天」へと昇りつめた浅田真央。そのフィギュアスケートへの情熱は、ソチ五輪を終えても薄れることはなかった。
(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)
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