[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

陸上・新谷仁美のド直球な取材対応 人間臭さと熱量こそが「記者の意欲をかき立てる」

新谷が醸し出す「人間臭さと熱量」とは【写真・奥井隆史】
新谷が醸し出す「人間臭さと熱量」とは【写真・奥井隆史】

SNS全盛の時代「発信することに怖さは一切ない」、その理由とは

 ただし、真っすぐすぎる言葉は時に反感を買う。本人の真意とは裏腹に、アスリートは「言わぬが花」「清廉潔白」を求められがち。SNS全盛の時代、直接攻撃される可能性だってある。それでも、新谷は批判を恐れずに言う。発信に覚悟と責任を抱えながら、だ。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

「人間なので間違ったら指摘はされるけど、自分でも間違ったことは言っていないと思っています。私は基本的に“自己中”ではあるけど、発信に関して怖さは一切ないですね。もし間違ったことがあれば、しっかり指摘してくれるコーチがいてくれるので心配していません」

 顔も知らぬ誰かより、何よりも信頼を置く人の言葉。しっかりと正してくれる存在が信念の強さを裏付けている。

 自身へのマイナス意見はどんな形で目にするのか。16分の取材の中で、こちらが大真面目に投げかけた問いには「イケメンから連絡が来るかな~と思って、インスタのDMはオープンにしています」。いや、そんなことを聞きたいわけでは……と思いつつも、緩急をつけたトークに引き込まれた。

 競技直後の選手は興奮状態にあり、多くの記者、カメラに囲まれて緊張している場合もある。そんな時は日本語がめちゃくちゃになりがち。実は新谷も割とそんなタイプだ。都度、伝える側はニュアンスが変わらない程度に言葉を整える。“ぶっちゃけすぎた”発言は、多方面に配慮してカットされるなんてことも……。

 表面的なコメントよりも、そんな人間臭さを漂わせた新谷の真っすぐな姿が、もっと聞きたい、伝えたいと思わせる。希代のランナーが発する熱々の言葉。締切時間、分量、社の方針など様々な制約がある中、話し手の熱量こそが時に記者の意欲をさらにかき立て、パソコンを開かせる。そう思った16分間だった。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集