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高橋大輔&村元哉中を輝かせる卓越した「和」テイスト 急成長を導く才能と努力とは

高橋の成長を支える「世界一のスケーティング技術」

 2000年1月からフロリダでアイスダンスの名コーチであるマリーナ・ズエワコーチから手ほどきを受けた村元、高橋組は、個性を引き出しながらインパクトのある振り付けを考え抜いた振付師陣をはじめ、リフト指導の専門コーチ、肉体改造のトレーナーコーチなど「チーム・ズエワ」のハイレベルな指導の下で、わずか1年で五輪代表を狙えるアイスダンサーに生まれ変わった。

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 もちろん、この期間に2人がどれだけの努力を積み重ねてきたかは想像に難くない。

 特に、これまで男子シングルのスケーターだった高橋は、パートナーを持ち上げるリフトや2人で行うスピン、2人が一定の距離感を保ちながらのスケーティングなどアイスダンス特有の技術についてほとんど初心者として取り組んだわけだが、この挑戦の成果を短期間で見事に発揮し、改めてその才能と努力を見せつけた。シングルスケーター時代から「世界一のスケーティング技術」の持ち主と言われたが、もともとアイスダンスに現役時代から興味を持ち、オフシーズンにはフランスの強豪アイスダンスチームの門を叩いて、スケーティング修行に出向いたこともあっただけに、その素地はシングルスケーター時代から培われていたと言ってもいいかもしれない。

 ワルシャワ杯後に「全日本選手権に向けて最後の詰めを行い、一日一日を大切に悔いの残らぬよう頑張っていきたいと思います」と次戦に向けて意気込みを語った高橋。その視線の先には、昨季までは見えていなかった北京五輪代表の道が見え始めただろう。アイスダンス未経験者の高橋のポテンシャルを見出して、村元とともに昨年初めから指導するズエワコーチは「私は哉中と大輔のこの結果を誇りに思います。彼らはチームを結成してたった2年です。まだまだ伸びしろがあり、フロリダに戻り更なる成長の為、指導を行っていきたいと思います。全日本選手権では更に良い演技ができることと思っています」と、急成長を遂げている2人の可能性を信じていた。

 日本のアイスダンスには、北京五輪代表切符が1枚しかない。その1枠を争う五輪代表最終選考会の全日本選手権(12月22日~26日)に向け、国際大会2戦目の好成績はパワーと自信の源泉になるはずで、目標達成へエンジン全開で突き進むだけだ。カップル結成時に期待した予想をはるかに超える成長ぶりを見せるだけに、多彩な表現力を持つどんなアイスダンサーになるのか、今後も楽しみは尽きない。

(辛 仁夏 / Synn Yinha)

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