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金メダルを川に投げ捨てた伝説の世界王者も 聖火リレー最終点火者の歴史【後編】

2000年シドニーオリンピックで聖火をともすキャシー・フリーマン【写真:Getty Images】
2000年シドニーオリンピックで聖火をともすキャシー・フリーマン【写真:Getty Images】

2000年シドニー五輪ではアボリジニ出身の現役アスリート

●2000年シドニーオリンピック

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 南半球では44年ぶりとなる、オリンピック開催となったこの大会の、聖火点火者は先住民アボリジニ出身のキャシー・フリーマンだった。アトランタオリンピックでは400メートルで銀メダルを獲得した、現役のアスリートだった。

 オーストラリアでは、先住民に対して迫害が行われてきた歴史がある。

 1788年からのイギリスによる植民地化によって、初期イギリス移民の多くを占めた流刑囚はスポーツハンティングとして、多くのアボリジニを虐殺していたという記録が残っている。その後も居住地区も制限され、常に差別を受けていた先住民だった。人種差別禁止法が制定されたのは1975年。キャシー・フリーマンが2歳の時だった。

 キャシー・フリーマンはこの大会で400メートル金メダルを獲得。金メダル確定後のトラック1周の際にフリーマンはアボリジニの旗とオーストラリアの国旗の2つに身を包んだ。2つの文化が一つになった姿だった。

 同一大会で聖火をともし、金メダルを獲得したのはフリーマンだけである。このフリーマンの活躍が評価され、2001年5月に第2回「ローレウス・スポーツ賞」の「最優秀女子選手賞」(Sportswoman of the Year)を受賞している。

 オーストラリアのケビン・ラッド首相は、2008年2月13日の議会で、先住民アボリジニに政府として初めて公式に謝罪した。

 この様にオリンピックの聖火最終ランナーには、様々なメッセージが込められ、その次代背景を色濃く反映したものがある。世界中の人がテレビを通して注目し、平和の祭典として、世界一のスリートを決める大会として君臨しているからだ。2020東京大会での、聖火最終ランナーは誰が務めるのか注目しよう。

(江頭 満正 / Mitsumasa Eto)

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江頭 満正

2008年より多摩大で教鞭をとり、スポーツマネジメントと、スポーツマンシップ教育を実施。2011年よりスポーツ国際支援団体「OASIS JAPAN」理事長に就任し、大学生と途上国における運動会を実施。現在は日本スポーツマンシップ協会理事、国立研究開発法人理化学研究所客員研究員。

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