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時給1000円→“億超え”クリケット選手目指す 道の駅で働く23歳日本代表候補の野心

クリケットの男子T20ワールドカップ(W杯)東アジア太平洋予選が今年10月に栃木・佐野市で開催される。木村昇吾、山本武白志といった元プロ野球選手が挑戦している競技としても注目のスポーツ。日本代表入りが期待される強化選手団・脇田康平は、佐野市にある道の駅「どまんなか たぬま」でアルバイトをしながらも、海外でプロ選手になるという目標を追っている。

10月のW杯予選で日本代表入りを狙う脇田康平【写真:佐野クリケットチャレンジ!!提供】
10月のW杯予選で日本代表入りを狙う脇田康平【写真:佐野クリケットチャレンジ!!提供】

強化選手団・脇田康平は佐野市から海外プロ選手を目指す

 クリケットの男子T20ワールドカップ(W杯)東アジア太平洋予選が今年10月に栃木・佐野市で開催される。木村昇吾、山本武白志といった元プロ野球選手が挑戦している競技としても注目のスポーツ。日本代表入りが期待される強化選手団・脇田康平は、佐野市にある道の駅「どまんなか たぬま」でアルバイトをしながらも、海外でプロ選手になるという目標を追っている。

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 最後に行きついた競技・クリケットでビッグドリームを狙っている。幼少期から水泳や体操などを経験してきた脇田。中学時代は元阪神・赤星憲広氏がオーナーを務める硬式野球クラブ「レッドスターベースボールクラブ」に所属し、投手としてプレーしていた。

 大阪・上宮学園上宮高でも野球部に入ったが、当時はグラウンドが他校との共用で、存分に取り組める環境ではなかった。入学からおよそ5か月で退部。次の競技を考えていたところで、ある教師からクリケットを勧められた。3歳下の妹がプレーしていたこともあり、興味を抱いて同校の部活を見学。2年生になって正式に入部した。

 クリケットは、バットで投球を打つことなどから野球に似ていると表現されることもあるが、ルールや必要なテクニックは全くと言っていいほど違う。打者はワンバウンドする球を360度に打ち返せるし、投手にあたるボウラーは助走をつけて投げられるが、肘を伸ばしたまま投球しなければならない。

「いままでやったことない、見たことのないスポーツ。最初は野球をやってたこともあって、癖が入ってしまって難しかったです」

 それでも、部活で先輩との勝負を繰り返すうちにコツを掴んでいった。速球を武器とする脇田は2015年、競技を始めて僅か1年にも関わらず、日本代表強化選手団に選出された。大学もクリケット部のある四天王寺大に進学。両親を安心させるため、公務員を目指すのに特化したコースを選んだ。

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