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ボクシング界で新たな試み 日本人王者が100日実践した“最先端”コンディション管理

成長を実感する栗原「過去最高の仕上がり、何ラウンドだろうと倒して勝てる」

 防衛戦のリングへ向け、二人三脚で励んできた3か月半。栗原は「今まではそれほどアップに時間をかけていなかったけど、アップで肩甲骨の安定性を高めた上で練習に入ると怪我もしづらく感覚も良く練習ができるようになった」と成長を実感。これまでもウエイトトレーニングに取り組んでいたが、短期間で使用する重量が増す、ジャンプ力が増すなど変化を感じている。

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 佐々木氏も栗原の様々な成長を見て取る。栗原について「とても謙虚で礼儀正しく、常に学ぶ姿勢を崩さないという彼の人間性も注目するべき所だと思います。そして、しっかりと自分の考えを伝えてくれる人でもあります。私自身、これまで様々なアスリートをサポートしてきましたが、やはり彼のように人間的にも素晴らしいアスリートに出会うと、仕事への意欲が掻き立てられます」と敬意を払い、変化を証言する。

「徐々に焦りがなくなってきたと感じています。久しぶりの試合、かつ相手は元暫定世界王者であり、あの井上尚弥選手の弟、拓真選手です。防衛戦の相手として不足はない分、おそらく無意識のうちに必要以上のプレッシャーがかかっていると思います。その焦りがウエイトトレーニング中にも出ている時は、こまめに『焦らなくていい』『慌てる必要はない』『(バランスを崩した時などに)失敗から学んでどうすればいいかを考えればいい』という言葉をかけていました。

 ウエイトトレーニングの利点は失敗をしても大抵の場合は怪我をしないことです。バランスを崩しても誰もパンチを打ってきませんから自由に挑戦し、失敗し、小さな成功体験を得られる恰好のトレーニングです。そのような自分に集中して向き合えるトレーニングは、アスリートの身体的な準備だけでなく『自信』を養うためには不可欠です。栗原選手とのトレーニングにおいても、ボディランゲージや表情などを通して、彼の自信の高まりが感じられたのは、試合に向けて非常に大きな成果だと思います」

 スポーツ科学の進化が著しい今、最先端のコンディション管理で14日に行われる防衛戦に臨む栗原。「相手は総合力が高い選手ですが、僕のストロングポイントであるパンチ力をより強化できたと思うので、何ラウンドだろうと倒して勝てると思います。心・技・体すべてが過去最高の仕上がりなので楽しみにしてください」と意気込んでいる。

(THE ANSWER編集部)

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