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日本サッカーの弱点をいかに補うか 歴代代表監督の言葉以上に求められる協会の指針

ポゼッションもインテンシティーも兼備するのが理想だが…

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が、改めて「過度なポゼッション志向」を否定し、「デュエル(局面の闘い)強化の必要性」を説いた。もちろん同じことは、2010~14年まで率いたアルベルト・ザッケローニ監督も「インテンシティー(強度)が不足している」という表現で指摘してきた。日本にとって、避けては通れない要素でもある。

 だが、つい最近まで日本サッカー協会(JFA)技術委員会は、接触を避けてハイテンポのパス回しで相手を翻弄する吉武博文氏(元U-17日本代表監督/現FC今治監督)のスタイルを奨励してきた。そういう意味で、ハリルホジッチ監督が説くのは、従来の技術委員会の傾向とは真逆とも受け取れる。

 もちろん、ポゼッションも強さも兼備するのが理想だ。どちらかが欠けても良いというわけではない。しかし、日本代表監督の雇用者はJFAであり、雇用責任を担うのは技術委員会である。代表監督が勝手に見解を示す前に、まずは技術委員会がどんな方針に即してなぜ現監督を雇っているのかを、しっかりと説明する責任がある。

 日本代表のスタイルは、全国の指導者たちへのメッセージになる。デュエルを最優先する育成現場ばかりが増えても良いのか。技術委員会にとって、それを明確にするのは、ロシアへ向けた強化以上に喫緊のテーマだ。

【了】

加部究●文 text by Kiwamu Kabe

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近東京五輪からプラチナ世代まで約半世紀の歴史群像劇49編を収めた『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』(カンゼン)を上梓。『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(ともにカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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