ジュニア育成の記事一覧
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利き足を「自分の武器」と言えるか J監督の“異次元のボールタッチ”が与えたヒント
2019.03.31川崎フロンターレに技術的な改革をもたらしたのは、前監督の風間八宏(名古屋グランパス監督)だった。 茨城県つくば市で生まれ育った高崎康嗣は、筑波大時代の風間のボールタッチを見て驚愕したという。そんな風間が川崎のアカデミーで手本を見せると、ユースの選手たちも同じように目を丸くした。
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イニエスタが逆足で触るのは5%以下 “点で触る”利き足指導で磨かれた子供たちの感性
2019.03.25川崎フロンターレを率いて、U-12の世界一を決めるダノンネーションズカップに参加した高崎康嗣は、ここでプレーする大半の選手たちが、利き足に自分の最大値を引き出すポイントを持っていることに気づく。逆にサッカーが長く文化として根づく先進国では、子供たちが遊びの中からそれを習得してくるのだと確信した。実際に帰国して気の置けない仲間に、そのことを伝えると、彼らがさまざまなデータの収集に乗り出してくれた。
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正しいのは“両利き指導か利き足指導か” 日本人育成コーチが世界の舞台で覚えた違和感
2019.03.22高崎康嗣は、2006年から川崎フロンターレU-12の指導を始めた。3年目にはダノンネーションズカップ(小学生年代のサッカー日本一を決める大会)を制し世界大会に進出。だが世界で戦ってみて「ちょっと待てよ……」と、違和感を覚え始めた。
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「もっと良い選手が出なければおかしい」 スペイン人指導者が見る日本サッカーの問題点
2019.03.09日本サッカー協会(JFA)は、2050年に自国でワールドカップを開催し優勝すると宣言している。確かにプロリーグ創設以降は順調な右肩上がりを見せてきた日本サッカーだが、リノ・ロベルト、吉住貴士、スペインと日本両国の現場を知る2人の指導者は、日本の未来をどのように見ているのだろうか。
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日本人がスペインで苦戦する理由 現地指導者が指摘、小学生年代の「戦術指導の欠如」
2019.03.02欧州サッカーにおいて、これまで日本の選手たちはドイツ・ブンデスリーガではいくつもの成功例を生み、イングランドのプレミアリーグでは岡崎慎司(レスター)が、イタリアのセリエAでも中田英寿(当時ローマ)がリーグ優勝を経験した。
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「ダメなところ」を気にする日本の子供たち 指導者に必要な長所を伸ばす“褒め方”
2019.02.24リノ・ロベルトと吉住貴士。スペイン、日本両国の現場を知る2人の指導者の対談は、いよいよ第3回に突入。日本の育成現場の問題点を炙り出していく。
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「子供の指導は日本のほうが楽」 日本人コーチがスペインで感じた“悪い意味”での理由
2019.02.21スペインの育成事情と日本の部活を比較すると、最も異なるのが指導者と選手の関係である。スペインではプロの指導者が教えるが、日本は学校の先生が対峙するので対等ではない。
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なぜ、日本サッカーは南米が苦手なのか 乾貴士の恩師が指摘する“日本人の武道精神”
2019.01.28全国高校サッカー選手権で「セクシー・フットボール」のキャッチフレーズを掲げ、野洲が初優勝を飾ってから13年が経過した。だが当時の山本佳司監督の言葉の数々は、今でも新鮮に響く。
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野球とサッカーの「低く構えろ」指導の矛盾 内川聖一と宇賀神友弥が考えた走りの価値
2019.01.11年明け間もない5日。都内のオフィスビルの一角で、異色のイベントが開かれた。スプリント指導のプロ組織「0.01スプリントプロジェクト」が主催したトークイベント「0.01 LAB.」だ。「0.01スプリントプロジェクト」の代表を務めるアテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤友広氏と元陸上選手でスプリントコーチの秋本真吾氏とともに、プロ野球のソフトバンク・内川聖一内野手とサッカーJ1浦和DF宇賀神友弥がゲストで登場した。陸上、野球、サッカー。3つの異なる競技のトップアスリートが集結し、テーマとしたのは「走り」――。それぞれの哲学をもとにした激論が繰り広げられ、画期的イベントとなった。
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「流した汗は嘘をつかない」は”嘘” 来日6年の伊指導者が語る、日本の育成論の誤り
2019.01.09ACミランアカデミー千葉佐倉のテクニカル・ディレクターを務めるルカ・モネーゼは、明快に言い切った。「やればやるほど上手くなる。こうしたトレーニングに対する認識は間違っています。UEFA(欧州サッカー連盟)には、科学的な根拠に即して、心理学、栄養学なども含めて様々な見地から、成長過程の選手たちに適したトレーニングの研究を進めている人間がたくさんいます。限界を超えたトレーニングは、パフォーマンスを落とすだけではなく、テクニックもレベルも下げてしまう危険を孕んでいます。トレーニングで重要なのは“何をやったか”であり、“どれだけやったか”ではありません」
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大会乱立の高校サッカー 伊指導者が育成年代の酷使に警鐘「疲労溜め込むばかりでは…」
2019.01.02夏休みを終えると、ACミランアカデミー千葉佐倉のジュニアユースの選手たちは、逞しくなってピッチに戻ってくる。テクニカル・ディレクターのルカ・モネーゼには、近隣のチームの指導者たちが不思議そうに声をかけてくるそうだ。
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「やればやるほど上手くなる」に根拠なし 伊のサッカー指導と日本の部活に見る明確な差
2018.12.27イタリアサッカー連盟は、5~16歳の少年たちについての規約を明文化している。ACミランアカデミー千葉佐倉でテクニカル・ディレクターを務めるルカ・モネーゼが解説する。
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うまくシュートを打ちたい中高生必見 GKを幻惑する「左45度」からの“蹴り分け方”
2018.11.28ドイツ4部KFCユルディンゲン(現在3部/かつては1部の古豪)でプレーした上船利徳は、故障のため引退して帰国すると、1年間明治大学のコーチを務めた。瞬く間に選手たちの注目を集めたのが、GKのトレーニングのためにコースを蹴り分けるキックだった。
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C.ロナウドもベイルもこう蹴っている 異色の指導者が極めた“ふかせない”シュート
2018.11.23欧州のトップシーンとJリーグを比べて最も残念なのが、ゴール前の引き締まった攻防の頻度ではないだろうか。欧州ならバイタルエリア(ペナルティーエリア手前のDFとMFライン間のスペース)で少しでも隙ができれば、攻撃側は躊躇なくシュートを打つ。そして確信に満ちた抑えの効いたシュートを、GKが素晴らしい反応で弾き出す。そんなシーンが頻発するから、スタンドも自然と熱気を帯びていく。
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世界的サッカースクールの外国人指導者が断言 子供の指導で最も大切なこととは
2018.09.18「若い選手を教えるには、何より忍耐強さが必要だ。だから短気な私は、指導者を育成する側に回った」――アルフレッド・ガルスティアン(クーバー・コーチング共同創設者)
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「若い年代こそ最も優秀な指導者が必要」 フランス名将が主張した選手育成の重要性
2018.09.10「若い年代にこそ最も優秀な指導者が必要だ。そんな彼(ジェラール・ウリエ=当時フランス協会技術委員長)の考え方に、私も共鳴した」――アルフレッド・ガルスティアン(クーバー・コーチング共同創設者)
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1位じゃないとダメなのか 元オリンピック選手と考える「教育の日本らしさと弱点」
2018.09.09神奈川にある小学校が今、脚光を浴びている。LCA国際小学校。日本でも稀な、株式会社が運営する私立校だ。単なるインターナショナルスクール的な学校というわけではない。同校がこだわっているものが、“本物”だ。その一環として、画期的な新たな取り組みが始まった。