[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

転びそうな子に「走ってはいけない」はNG? 運動神経向上を妨げる“大人の過保護”

チャレンジする勇気を生むのは、「失敗してもいい」という安心感

 では、実際に親や指導者がどのような声かけや関わり方をすれば良いのだろうか。

足を速くしたい、打率を上げたい…野球上達に“必須の能力”を学ぶ「運動神経向上LIVE」開催

「失敗が続くと、自信をなくしてしまう子もいます。特に真面目な子ほど『うまくやらなきゃ』という気持ちが強く、失敗を恐れてチャレンジを避ける傾向があります。自然とチャレンジできる空気を作れるかどうかです」

 たとえばバッティング。タイミングが合わず、バットを振れずにいる子に対しては、「なんで振らないんだ」ではなく、「空振りしても大丈夫」「バットを振れば何かが起こる」と声をかけるだけで1歩を踏み出せる。ボールを長く見すぎてバットが振り遅れてしまう子には、「ボールをよく見て」ではなく、「大体でいいから振ってみて」とアドバイスしてみるのも大事だ。「失敗してもいいと安心させるのと同時に、自分で考え、行動するように導くことが大切です」と勝亦教授は語る。

「結果が出た後は、成功や失敗だけを指摘するのではなく、『どんなことを考えていた?』『どのボールを狙っていたの?』と聞いてあげてください。そうすることで、子どもは自分なりに振り返り、課題を言葉にし、次へのヒントを見つけられるでしょう」

 チャレンジする勇気を生むのは、大人が与える“安心感”だ。「できないことを責めるのではなく、できるようになったことを一緒に喜んであげてください。それが、子どもを前向きにし、運動神経を伸ばす、野球が上達するための鍵です」。そう語る勝亦教授は、現在開催中のイベント「運動神経向上LIVE」第三夜に登場予定。子どもがどんどん挑戦し、成長できるヒントを提供する。

(大橋 礼 / Rei Ohashi)

「運動神経向上LIVE」4月25日(金)まで開催中…見逃し配信もあり

 THE ANSWERと連携する野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」では、4月25日まで5夜連続でオンラインイベント「運動神経向上LIVE」を開催中。足の速さなどの俊敏性を身に付ける方法は? バットやボールの扱いをうまくするには? 選手や指導者、保護者が知りたい、野球などのスポーツ上達に必須の能力向上につながる練習法を、豊富な実績を持つ指導者・トレーナー陣がアドバイスします。参加費は無料。出演者などの詳細は以下のページまで。

【運動神経向上LIVE・詳細】

https://the-ans.jp/event/521645/

【参加はTURNING POINTの無料登録から】

https://id.creative2.co.jp/entry

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集