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2軍でタイトルをとっても指名漏れのなぜ オイシックス新監督が見た意外な理由「浮き彫りになったなと…」

武田監督の指導はまず見ることからスタートしている【写真:羽鳥慶太】
武田監督の指導はまず見ることからスタートしている【写真:羽鳥慶太】

28歳でプロ入りできた監督だから分かること「実は強いのかな」

「自分がどういう選手なのか、1年目からわかっていたからね。ダルビッシュ(有=現パドレス)や八木(智哉=現中日スカウト)はすごい。だから適材適所に動ける選手でいようとね。そういうほうが、実は強いのかなとは思います。長年できるのかなと。言いわけとか、環境のせいにする選手って、早く終わっていくんですよ。そこをグッとこらえて、自分の生きる道を探せるのがいい選手。僕は力がなかったから言えることですけど」

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 野球に計測機器が多数導入される時代だ。スピードやパワーははっきり数値に現れる。一方で目に見えるわけではない“適応力”のアピールは難しい。そこで武田監督は、選手たちにどうしてほしいと願うのか。

「結局はチームプレーなんですよ。面白くないかもしれないけどね。個を出すのはNPBに入ってからでいい。ここで出した成績よりも、チームにとって大事なピースになれるっていう存在意義の方が大事なのかな。勝ちにこだわる中で、こいつ実はいい仕事してるなとか、実はこいつのおかげで失点防げてるなとか。編成担当もプロだから、見えないところを見ているんです。ノムさんじゃないですけど、野球脳がいい子が必要とされていると思うので」

 いわば見えない好プレーは、選手の評価と勝利を両立させることにもつながる。リーグ参加1年目の昨季は、41勝79敗で最下位。7位の楽天からも14ゲーム離された。ホームでは33勝28敗3分と勝ち越す一方で、ビジターでは8勝51敗3分。明確な課題が残る中で、背負った任務があると感じている。

「オイシックスを今後、野球界に必要とされる球団にしないといけません。強くするのも大事だけど、せっかく頂いたチャンスを5年、10年と継続させていかないといけない。他球団に『このチームめんどくさいな』って思われなきゃ。ちょいちょい強いなとか、いい選手いるなっていうイメージ付けをする。それを繰り返さないといけないんです」

 2軍リーグの活性化を狙って認められた新規参加。感じて、改善できる2年目にこそ、その真価が問われる。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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