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大学駅伝で伸びる高校生ランナーは? 國學院大監督が見る天性の素質と「性格と顔」

今季のチーム作りは「狙い通りに来ている」

――今回の箱根は勝負できる大会だということですね。

「今回の箱根は、自分たちの過去最高にチャレンジできるチームを作れたと思います。出雲4位、全日本4位と来ているなか、いろんな評価がありますけど、僕らとしては狙い通りに来ている。箱根では4位以上、上にいけるかどうか、2か年計画の総決算にしたい」

 大学のチームは、しかし、これで終わるわけではない。ここ数年のスカウティングは順調とのことらしいが、その選手を含めて来年もチーム作りをしていかないといけない。駅伝チームは、終わりなき道を走らないといけないのだ。

――来年のチーム作りのプランはもうできているのですか?

「来年、再来年も勝負していきたいです。ただ大きな山にチャレンジするという意味では、3か年計画になるでしょうか。今のチーム状況を見た時、平林(清澄)ら1年生の質が非常に高いので、4年後、過去最高の戦力になっているだろうなっていう読みもあります。来年も良い1年生が入ってくる予定なので、今の1年生が4年になった時が大きな勝負だと。その時は、また違う時代が見えてくるかもしれないですね」

 未来を築くためには、まずは今年の箱根駅伝の結果が重要になってくる。國學院大の強化戦略が結果を伴う形で結実した時、前田監督の言う「違う時代」が見えてくるはずだ。

(佐藤 俊 / Shun Sato)

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前田康弘(國學院大學陸上競技部監督)


1978年生まれ、千葉県出身。駒澤大学時代に箱根駅伝を走り、4年時には主将として総合優勝を果たした。2007年に國學院大學陸上競技部コーチとなり、09年から監督に就任。着実にチーム強化を進めると、19年の出雲駅伝で初優勝。20年の箱根駅伝では総合3位の成績を収めた。

佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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