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「あっ、でけぇ」でもいい バスケ元日本代表が福島の子供たちに感じてほしかったこと

2月のある日、福島。体育館で息を切らせてバスケットを楽しむ小学生へ、熱いまなざしを向ける長身の男がいた。「行け行け! そうそう」「考えて、考えて」。柔らかく、的確な声かけで指導していたのは、バスケットボールの元日本代表・渡邉拓馬氏だった。福島市の荒井小学校体育館で行われた「東北『夢』応援プログラム」。Bリーグのアルバルク東京や日本代表で活躍し、現在は3人制バスケ「3×3」をプレーする渡邉氏は、約半年間、動画による遠隔指導を行ってきた「荒井ミニバスケットボールスポーツ少年団」の成果発表に参加。子供たちにプレーする上で大切なことを伝えた。

渡邉拓馬氏と「荒井ミニバスケットボールスポーツ少年団」の子供たち【写真:村上正広】
渡邉拓馬氏と「荒井ミニバスケットボールスポーツ少年団」の子供たち【写真:村上正広】

渡邉拓馬氏が「東北『夢』応援プログラム」で故郷・福島の小学生19人を指導

 2月のある日、福島。体育館で息を切らせてバスケットを楽しむ小学生へ、熱いまなざしを向ける長身の男がいた。「行け行け! そうそう」「考えて、考えて」。柔らかく、的確な声かけで指導していたのは、バスケットボールの元日本代表・渡邉拓馬氏だった。福島市の荒井小学校体育館で行われた「東北『夢』応援プログラム」。Bリーグのアルバルク東京や日本代表で活躍し、現在は3人制バスケ「3×3」をプレーする渡邉氏は、約半年間、動画による遠隔指導を行ってきた「荒井ミニバスケットボールスポーツ少年団」の成果発表に参加。子供たちにプレーする上で大切なことを伝えた。

 待ち望んでいた、昨年9月以来の再会。渡邉氏が体育館に現れると、19人の子供たちが人懐っこい笑顔を浮かべ、身長188センチの周りに駆け寄ってきた。「練習を楽しみながらやってほしい。前回と同じように、楽しみながら、みんなでワイワイやりましょう」。福島市は生まれ育った地元。“後輩”の子供たちは興奮を隠せない様子でピョンピョンとしきりに飛び跳ねた。

 クリニックがスタート。最初はボールを使わない鬼ごっこから始まった。子供たちが飽きずに楽しめるよう、少しずつ変化を与えたメニューを複数用意。3人組で、1人が中央に立ってその周りで追いかけまわしたり、中央の1人が鬼の邪魔をしたり……。「逃げろ逃げろ!」と声をかけられた子供たちは「鬼の方が楽しい!」など笑顔。キュッキュとシューズを鳴らしながら走り回った。

 続いて行われたパスの練習は8種類。重要な指先の感覚を磨くため、バレーのトスアップなども行った。1対1でのシュート練習、3対3のパス・パスカット練習も、ルールを少しずつ変化させて取り組ませた。渡邉氏は、細かくメニューを複数設けた理由をこう語る。

「バスケットってすごく選択肢がたくさんある。何かをしながら何かをという感じで、1つのことをやりながらいくつも考えなければならない。それを知ってもらいたかった。ルールを足したり、付け加えたりしていくことで、違うメニューをいくつもやっている感覚で飽きないし、楽しめる」

 ミニゲームでは、プロからバスケット未経験者まで鍛えられる変則的なメニューを用意した。コートにある自陣、敵陣2つのゴールどちらにシュートしてもOKというルールだ。すぐ近くのゴールを狙ってもいいし、遠くのゴールへ走り出してもいい。一風変わった練習で、子供たちは「そっちかあー!」など声を上げながらコートを駆けた。

「ある程度経験のある子にとっては、状況判断のゲーム。ボールを持った瞬間に、目の前に味方、ディフェンスは何人いるのか。(近くと遠くのゴールで)どちらがチャンスなのか。状況判断の練習になるし、自然と切り返しが多くなるのでゲームをしながら走る量も多いんです」

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