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なぜ体罰は非合理的なのか エディー氏が説く、良き指導者に必要な「3つの資質」

指導者に求めたい学び続ける姿勢「これがいい指導者、という終着点はありません」

「日本では『失敗するとおしまいだ』という見方が根強いじゃないですか。以前は、その傾向がコーチングにも出ていたと思います。例えば、ある選手が試合でミスをしたら、悪い選手だと決めつけてしまう。どうやったらいい選手になるかを考えよう、という見方ではありませんでした。それは変えていかないといけない部分です。人間が持つ可能性は、本当に無限大だと思うので」

 言われたことができない選手は暴言や暴力を浴びる時代もあったが、そういうことをする旧態依然とした指導者は、今では厳しく非難される。エディー氏は言う。

「体罰による恐怖は、本当に短い間しか機能しません。特に今の時代や社会では、恐怖を与えることはいじめになってしまう。恐怖を与えるコーチングは理想的ではありません」

 選手の可能性を最大限に引き出すには、どんな指導をすればいいのか。過去の遺物とならないように、指導者もまた、学ぶ姿勢を失ってはいけない。

「学び続けることは重要です。これがいい指導者、という終着点はありません。いい選手は毎日、どうしたら自分はよりよい選手になれるかを考えています。『私はできた、できるんだ』と思った時点で、成長が止まるばかりか、後退するに等しいことになってしまいます」

 現状に満足せず、少しでも良くなろうという姿勢を自ら示し、選手とともに成長できる指導者こそが、あるべき姿なのかもしれない。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)

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