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【飛込】 東京五輪に続く若きダイバーの戦い 宮本葉月が涙の逆転V「たとえ50点差が開いても」

敗れた安田は脱帽「3年生はやはり強かった。悔しいけど、満足です」

「70.50」

 宮本は3年間の悔しさをぶつけた渾身の演技で、夏の決戦のフィナーレを飾った。「最高! 完璧でした。自分を褒めてあげたい。最後に日本代表としての演技を見せることができた。ガッツボーズをしたのは、初めて。ちょっと恥ずかしいですね」と宮本は少し照れながら清々しい笑顔を見せた。

 一方、最後まで宮本を追いつめた1年生の安田は、「3年生はやはり強かったです」と潔く負けを認め、「1位を獲れるチャンスもあったので、試合をしていて楽しかった。悔しいけど、満足です。まずは全国JOCジュニアオリンピックカップで1位を獲り、来月の国体、日本選手権でいい結果を出したい。来年は(昨年の日本室内選手権3メートル飛び板でも優勝した)金戸凜(中学3年=日出)が入ってくる、そこでもおもしろい試合ができたらと思います」と前を向いた。

 最後の夏を最高の演技で締めくくり、アジア大会に旅立つ宮本。JOCアカデミーで日々成長を続ける安田。そして全中を3連覇した金戸凛。若きダイバーの熱い戦いは、2020年へと続いていく。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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