箱根駅伝2区「死ぬほど楽しいんだなって」 大会4日前に救急搬送も…不屈の“世代No.1”が描く復活ロード――青学大・折田壮太
5月8日から4日間、神奈川の相模原ギオンスタジアムで行われた陸上の第104回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。男子2部・5000メートルで6位となった青学大の折田壮太(2年)は“スーパールーキー”の称号を背負って進学するも、昨季は怪我に苦しんだ。復活を期す今季は「“折田世代”なんだよって言えるように」と闘志を燃やした。

陸上・関東インカレプレーバック
5月8日から4日間、神奈川の相模原ギオンスタジアムで行われた陸上の第104回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。男子2部・5000メートルで6位となった青学大の折田壮太(2年)は“スーパールーキー”の称号を背負って進学するも、昨季は怪我に苦しんだ。復活を期す今季は「“折田世代”なんだよって言えるように」と闘志を燃やした。
“世代ナンバーワン”の意地を見せつけた。折田は先頭集団を形成した5人の留学生ランナーの後ろについて力走。中盤で離されたが、その後も第2集団で粘り、13分57秒12で日本人2着となる6位でゴールした。
大会4日前には胃炎で救急搬送されるアクシデントに見舞われながらも、志願して出場。不屈のメンタルを持つ2年生は「留学生に勝つことを目標としていた中で、すぐに離れてしまったことは課題だと思うけど、日本人2位という結果でまとめられたことは力がついているのかなと思う」と振り返った。
兵庫・須磨学園高出身。3年時には全国高校駅伝1区で当時の日本人最高記録をマークするなど、脚光を浴びてきた。ただ、ルーキーイヤーの昨季は8月の夏合宿で故障し、継続的に練習が積めず。全日本大学駅伝は3区で出場するも、総合優勝した箱根駅伝は出走できなかった。

復活を期す今季。箱根駅伝で走りたい区間を問われると、熱く言葉を紡いだ。
「2区ですね。大学生のトップランナーが嗚咽しながら上がって来るあの坂と、走り終わった後の楽しそうな、幸せそうな顔を見ていると、どんな景色なんだろうなと。多分死ぬほどきついんだろうけど、死ぬほど楽しんだなって」
3区の付き添いを務め、視界に飛び込んできた光景は折田の心に火をつけた。
今年の箱根駅伝では同期の小河原陽琉(2年)が10区区間賞と活躍。「“小河原世代”じゃなくて“折田世代”なんだよって言えるように」。再び「折田」の2文字を全国へ轟かせる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)