インハイに現れたジャック・スパロウは避難生活も経験 髪を伸ばし9か月、三原庸汰が石川で追う夢

能登半島地震で被災「練習できることが当たり前ではない」
NHK学園の本校がある東京代表として出場したが、練習拠点は石川に置く。昨年1月には能登半島地震で被災。震度5強を観測した地域で、1か月程度の避難生活を余儀なくされた。
拠点の健民スポレクプラザアイスリンクに大きな被害はなかったそうだが、けたたましく警報が鳴り響く日々。「練習できることが当たり前ではないと気付かせてもらった」と平穏のありがたみが身に染みている。
フィギュアスケートが盛んとは言えない地域。所属する「ノイエス金沢フィギュアスケートクラブ」も、7~9月は新潟に住み込みで練習するが、三原は今後も石川で競技を続けていく方針だ。
「昔はお客さんが怖かったけど、今はその反応が面白い。一番嬉しいのは喜んでいる声が聞こえてくるとき」
既にエンターテイナーとしての素質をのぞかせる。次なる目標は全日本選手権出場。愛着ある場所から、道を切り開いていく。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)